2022年09月04日

映画『空へ ふたたび』9月10日から公開!

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3年ぶりとなる新作映画『空へ ふたたび』が、いよいよ9月10日(土)から、新宿K's cinemaで公開されます。

映画『空へ ふたたび』公式サイト

この作品は、G-Rockets(ジー・ロケッツ)という、日本で初めての女性アクロバットダンス・カンパニーについての記録映画です。実はG-Rocketsは、2020年に20周年を迎え、秋に大がかりな記念公演を予定していたのですが、折からのコロナ禍で、すべての計画が頓挫してしまいました。しかし、彼女たちは数ヶ月に及ぶミーティングの末「記念公演は無理だけれど、こんな時でも応援してくれる方たちへ感謝を込めて、1回だけ『感謝祭』を行おう」という結論に至ります。
その情報をネットで知った私は、「困難な事態に陥っても、自分たちにできる最善を尽くす」というG-Rocketsの前向きな姿勢に打たれ、運営スタッフに連絡を取って、記録映像の撮影を提案しました。映画になるかどうかはわかりませんでしたが、この未曾有の災厄の中での彼女たちの奮闘を、どうにか映像に残しておきたいという一心でした。幸い快諾が得られたため、葛飾区のスタジオに通い、10月5日の稽古開始から30日の本番までカメラを回すことになりました。その後、30時間以上の素材を半年がかりで編集して出来たのが、『空へ ふたたび』という作品です。

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ご存知のように、2020年からのコロナ禍により、エンタテインメント業界は大変な打撃を受けています。特に、生のステージを観客に披露する演劇やミュージカルなど「ライブ系」の被害は深刻で、初日の幕を開けたとしても、キャストかスタッフに1人でも感染者が出れば公演は即中止。最終日まで無事に完走することができるのか、関係者は常に冷や冷やしているような状況で、舞台に立つパフォーマーたちもかなり疲弊しています。しかし、生の舞台には、配信などでは味わえない「同じ空間を共有する感動」があり、パフォーマーたちはそれを観客に伝えることを生きがいに、何とか踏みとどまって、祈るような気持ちで活動を続けているのです。もちろん、G-Rocketsのメンバーたちも思いは同じです。

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この作品をきっかけに、混迷が続くライブ系エンタメ業界の現状、そして、苦しみながらも希望を失わず奮闘しているカンパニーがあることを、多くの人たちに知ってもらいたいと願っています。……このように書くと、かなり悲壮な内容を思い浮かべるかも知れませんが、実際の彼女たちは常に明るく爽やかで、その動きは天女のように美しく、観たあとは前向きな気持ちになれる作品だと自負しています。ご多忙とは存じますが、ご高覧いただければ幸いです(上映は16日までです)。

posted by taku at 11:25| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月16日

配信ラッシュ!

…というほどではないかも知れませんが、現在、私(大嶋拓)の映画が3本、実質無料で配信中です。こういうこともあまりないと思うので、一応告知しておきます。

影たちの祭り(2013年公開/出演:飯田周一 石井世紀 菊本香代 櫻本なつみ)
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本日(7/16)から8/31まで。youtubeにて無料配信。

浜の記憶(2019年公開/出演:加藤茂雄 宮崎勇希 渡辺梓)
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6/15から8/31まで。youtubeにて無料配信。

凍える鏡(2008年公開/出演:田中圭 冨樫真 渡辺美佐子)
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7/11から(終了日未定)。Huluにて配信。

なお Hulu は有料配信ですが、初めて登録する人向けに「2週間無料トライアル」というサービスを提供しており、その間は有料会員と全く同じ条件で映画作品やテレビ番組を楽しめ、2週間無料の期間終了前に解約すると、料金は発生しないとのことです。

バナーをクリックするとそれぞれの視聴ページに飛びます。夏休みのひととき、お楽しみいただければ幸いです。
posted by taku at 19:27| 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月14日

加藤茂雄さん三回忌 映画『浜の記憶』期間限定配信

本日、6月14日は、俳優・加藤茂雄さんのご命日です。亡くなられて、丸2年が過ぎました。月日の経つのは実に早いものです。

三回忌に際し、加藤さんが93歳で初主演した映画『浜の記憶』を、明日(15日)から8月31日まで、期間限定で無料配信することにしました。配信は昨年の一周忌以来で約1年ぶり。公開初日の舞台挨拶の模様も合わせて配信します(下のバナーをクリックすると再生ページに飛びます)。

【期間限定配信】映画『浜の記憶』
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【期間限定配信】『浜の記憶』初日舞台挨拶
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視聴の詳細についてはこちらのページをご覧ください。
posted by taku at 15:15| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月11日

映画『空へ ふたたび』

この夏、新作を公開することになりました。題名は『空へ ふたたび』。
G-Rocketsという、2000年に結成された、日本で初めての女性アクロバットダンス・カンパニーを追ったドキュメンタリーです。

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◎公式サイトはこちら

内容についてはサイトを見ていただくとして、ひとつ「しまった」と思ったのが、類似タイトルの問題。実は『絆―再びの空へ』という作品が8年ほど前に製作されていたんですよ。内容はまったく違うし、あちらはあくまで『絆』がメインタイトルで、「再びの空へ」はサブタイという扱いのようなんですが、それでも、文字の並びが「似ている」感は否めません。でも、もう今さら変えられないしなあ…。こういうのはやはり事前にしっかりチェックしておかないといけませんね。

それはそれとして、このseesaaブログ、PC派の私は最近まで知らなかったのですが、スマホで見ると広告がとんでもないことになっているようで、それが災いして、他ブログへ引越す者が激増しているとか。たしかに、訪問者の大半がスマホとなった現代においては、スマホで見づらいというのは由々しき問題でしょう。seesaaも、2008年に始めたころは、使い勝手のいい、なかなかの優れものだったんですけどね(早いもので、あれから14年…)。

というわけで、先日、ついに乗り換え先として、noteに登録してしまいましたよ!
まだ記事はひとつだけだけど、あちらは広告なしで、とにかくシンプル。

◎noteはこちら

まあ、当分は並行して使っていくかも知れませんが、一応ご報告まで。
posted by taku at 20:58| 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月08日

写真か?イラストか?

このごろは
トレースパクリと
噂され
罪認めよと
皆がざわめく
(縦読みでどうぞ)

近ごろのネット界隈は、あるイラストレーターの話題で、オリンピック以上に賑わっているようだ。その人物は著作権者の許可を得ることなく、多数の写真画像をモチーフに作品を制作し発表、さらには販売までしていた疑いがあるという。ネット探偵たちの連日の捜索により次々と証拠画像が発見され、それらを解析した結果、当初は模写かトレスでは、と言われたが実はトレスですらなく、画像処理ソフトを使っていただけらしい、という推測までなされている。

今後の展開にも目が離せないところだが、ひとつ気になったのは、そんなに簡単に写真からイラストに変換できるものなのか?ということである。そこで、手近にあった写真画像と、かなり旧バージョンのphotoshopを使って、実際どの程度写真をイラストや絵画に近づけられるのか試してみた。photoshopはかれこれ20年近く使っているが、作業のほとんどは色調や濃度の補正、レタッチ、そしてサイズの調整ぐらいで、画像そのものの「定義」を変更するというのはほぼ初めて。かなり新鮮で刺激的な体験であった(使用した写真はすべて、ホームページや作品のためにモデルさんを使って自分で撮影したものです)。

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↑まずはこちら。何も言わなければイラストと認識されると思うが、

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↑これが元の写真。

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↑これも、なんとなくイラスト風味だが、

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↑元はこんな感じ。
ここからは、元写真、イラスト風、そして話題の人が好んで用いる「左右反転」という順でご紹介。

pic03.jpg 元写真

pic03f.jpg イラスト風

pic03fr.jpg 左右反転


pic04.jpg 元写真

pic04f.jpg イラスト風

pic04fr.jpg 左右反転


pic05.jpg 元写真

pic05f.jpg イラスト風

pic05fr.jpg 左右反転


pic07.jpg 元写真

pic07f.jpg イラスト風

pic07fr.jpg 左右反転


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元写真

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イラスト風

※左右反転は省略

かなりの枚数試してみてわかったのは、どんな写真でもうまくいくわけではないということ。やってみなくてはわからないのだが、まあ、基本ワンクリックですから。あるフィルターをかけて、そのあと細部のアラをコピースタンプツール等で修正する感じ。

ここまではペン画風だったが、以下は絵画(筆絵)風。

pic08.jpg 元写真

pic08f.jpg 絵画風

※左右反転は省略

pic09.jpg 元写真

pic09f.jpg 絵画風

pic09fr.jpg 左右反転


pic10.jpg 元写真

pic10f.jpg 絵画風

pic10fr.jpg 左右反転


pic11.jpg 元写真

pic11f.jpg 絵画風

pic11fr.jpg 左右反転


pic12.jpg 元写真

pic12f.jpg 絵画風

pic12fr.jpg 左右反転


pic13.jpg 元写真

pic13f.jpg 絵画風

pic13fr.jpg 左右反転


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もちろん小動物も一発変換。

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まあ、これらは古いソフトを使って「なんちゃって」で作った、いうなればお遊びの域である(と言いつつ、結構ハマってしまい丸2日潰れてしまった)。現在ではもっと高性能なソフトが出ているはずだから、写真のイラストへの加工は一層容易になり、表現のバリエーションも豊富になっていることだろう。しかしそうなると、もはやイラストレーターはいなくても、元の写真とグラフィックデザイナー(ないしはオペレーター)がいれば、ほとんどの商用ニーズは満たせるのではないだろうか。そんな考えはいささか飛躍が過ぎるかも知れないが、写真画像とイラストとの境界は、21世紀以降どんどん曖昧になってきているような気がする(最近はスマホのアプリなどでも、原型が残らないくらいの画像補正が可能なようだし)。
posted by taku at 21:02| 写真 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月05日

影たちの叫び

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2022年初めての更新です。

早いもので、新型コロナウイルスが日本に上陸してから丸2年が過ぎましたが、依然収束は見込めず、年明けからまた感染者が激増しています。このコロナ禍で、不要不急と言われたエンターテインメント業界は本当に悲惨な状況に陥っており、付き合いのある劇団、プロダクションなども、ぎりぎりのところでどうにか踏ん張っているという印象です。

今からちょうど10年前の2012年に創立60周年を迎え、それを記念したドキュメンタリー映画『影たちの祭り』を撮らせてもらった劇団かかし座も例外ではありません。本来なら華々しく創立70周年を祝うはずが、2年を越すコロナ禍のために甚大な損失を蒙り、もはやこのままでは劇団を存続できないと、昨年の11月からクラウドファンディングを行っています(私もささやかながら支援をさせていただきました)。2月5日の時点で約900万円が集まっているものの、目標額の5000万円には遠くおよびません。すでにさまざまなメディアでも取り上げられ、また、劇団員の方々も各種SNSで、日々涙ぐましい情報拡散を行っていますが、それでも支援者はやっと700名を超えたというところ。まだまだこの状況を知らない人が多いようで、そこで私も遅ればせながら(そして微力ながら)、この場で告知を行うことにしました。

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映画『影たちの祭り』のキャッチコピーは、「そこに光と手があれば、やがて生命(いのち)が動き出す」というものでした。手影絵の面白さと不思議さを端的に言い表したコピーだと自負しているのですが、現在、劇団が発しているメッセージは、「光」と「影」という言葉を使いながらそこにファンタジーな要素は微塵もなく、まるで断末魔の悲痛な叫びのように受け取れます。

【倒産寸前の劇団かかし座を助けてください】
長引くコロナ禍の影響で、劇団かかし座は深刻な経営の危機を迎えています。現在、クラウドファンディングや、ご寄付で多方面からのご支援をいただいておりますが、約1億5千万円にも及ぶ、あまりにも甚大な損失をカバーするにはまだまだ追い付かず、このままですと、今年の夏までには倒産となり、劇団が消滅してしまいます。
私たちが扱う影絵は、明るい光がなくては生まれないものです。光が消えてしまえば、影は闇に飲み込まれてしまいます。70年続いた劇団の歴史をこのまま闇に沈めることなく、全国、全世界に、影絵で夢と希望を届ける活動を続けさせてください。どうぞ皆さまのご支援の光をお願い致します。(劇団かかし座youtubeページより)

70年の歴史を持つ老舗劇団が、倒産を匂わせるようなことまで書くというのは、余程のことであろうと推察されます。クラウドファンディングは2月17日まで行われています。どうぞ、ご協力をいただければ幸いです。

■クラウドファンディングの詳細はこちら(モーションギャラリー)

なお、現在は感染者の急増で、世間ではまたしても公演中止や延期などが増えてきていますが、そんな状況でも多くの方たちに楽しんでいただこうと、劇団かかし座では来週の11日とさ来週の14日に、youtubeでバーチャル鑑賞会を実施するそうです。

劇団かかし座バーチャル鑑賞会 影絵劇『三枚のおふだ』


○2022年2月11日(金) 13時30分開演(上演時間約1時間)

キャスト:飯田周一 櫻本なつみ 西垣勝 西出早織

※2月17日(金)までアーカイブ視聴化

劇団かかし座バーチャル鑑賞会 影絵劇『赤ずきん』


○2022年2月14日(月) 10時開演(上演時間約1時間)

キャスト:飯田周一 櫻本なつみ

※2月17日(金)までアーカイブ視聴化

2作とも完全無料配信で、クラウドファンディングとは関係ありません。ただ、「御代は見てのお帰り」ではありませんが、作品をご覧になって、かかし座の活動を応援したいと感じていただけましたら、是非、額の多少に関わらず、ご支援をお願いしたいところではあります。ちなみに、両作に出演する飯田周一さんと櫻本なつみさんは、『影たちの祭り』にも出演していらっしゃいますし、かかし座でもレジェンド級の腕前で、この方たちのパフォーマンスが無料で観られるというのはかなりの大判振る舞いではないか、と個人的には思っています。飯田さんの山姥はインパクトが凄いし、さくちゃん(櫻本さん)の赤ずきんはエイジレスな可愛さ満点。どちらも必見です!
posted by taku at 21:35| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月11日

『凍える鏡』GYAO!にて無料配信

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映画『凍える鏡』(2008年公開)が、12月10日(金)から12月23日(木) まで、GYAO!にて無料配信されています。GYAO!での無料配信は昨年の4月以来2回めとなります。

kogoeru_gyao.jpg □凍える鏡|映画|無料動画GYAO!

『凍える鏡』は、少年期に受けた実母からの虐待により、ありのままの自分を肯定できず、成人した後も、不安定な自己像にもがき苦しむ画家志望の青年(田中圭)と、彼をめぐるひと組の母娘(渡辺美佐子・冨樫真)の物語です。すでにご覧になった方も、未見の方も、この機会に是非ご覧いただければ幸いです。

□『凍える鏡』公式サイト
□『凍える鏡』製作日記
posted by taku at 15:29| 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月14日

加藤茂雄さん一周忌 『浜の記憶』期間限定無料配信

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本日、6月14日は、俳優・加藤茂雄さんのご命日です。亡くなられて、丸1年が過ぎました。月日の経つのは本当に早いものです。

一周忌に際し、加藤さんが93歳で初主演した映画『浜の記憶』を、東宝撮影所がある「ゆかりの地」世田谷で上映するイベントを企画していたのですが、時節柄実現に至らず、その代案として、同作品を明日(15日)から、期間限定で無料配信することにしました。2019年7月の公開初日の舞台挨拶の模様も合わせて配信します。

※配信は8月31日で終了しました。

【期間限定配信】映画『浜の記憶』
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【期間限定配信】『浜の記憶』初日舞台挨拶
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視聴の詳細についてはこちらのページをご覧ください。

コロナ禍からすでに1年以上が過ぎ、猫も杓子もオンラインという世の中ですが、自分の作品については、あまりそういう発想はありませんでした。しかし、今月初めから『影たちの祭り』がNIPPON CONNECTION(ニッポン・コネクション)で配信される運びとなり、そうか、そういう手もあったか、と、今さらのように気がついた次第です(ある物事が行われているのを知識としては知っていても、それを自分のこととして考えられないというケースは案外多いものです)。

『浜の記憶』はすでに出来上がっている作品なので、データを配信用に軽くするだけですみましたが、舞台挨拶の記録映像の編集は思った以上に時間と手間がかかりました。初日の舞台挨拶は、加藤さんのトークが弾みすぎて30分以上に及んだのですが、ノーカットではいくらなんでも長すぎます。しかし、加藤さんの話はよどみなく続くので、なかなか切りどころが見つかりません。おかげで、何度も何度もトークを聞き直すことになり、久しぶりに加藤さんのあの懐かしい語りに長時間耳を預けることになりました。また、撮影した動画は劇場の後方に設置した固定カメラのものなので、映像にまったく変化がありません。そこで、当日、助監督の内田さんと特撮ライターの友井さんが撮影してくれたスチールを適宜、インサートすることにしました。トークの動画にスチールを入れ込むという編集も、私はこれが初めての経験で、なかなか面白いものでしたが、写真の点数がかなり多く、そのセレクトにも思った以上の時間を要しました。当然、それらの写真はほぼすべて加藤さんがメインで映っているので、この数日間は、実によく加藤さんのお声を拝聴し、同時に、そのお顔をじっくりと拝見しました。これもまた、故人をしのぶ営みのひとつなのでしょう。

※配信は8月31日で終了しました。
posted by taku at 20:50| 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月02日

加藤茂雄さんの面影

6月に入りました。早いもので、俳優の加藤茂雄さんが94歳で亡くなって、間もなく1年になろうとしています(6月14日がご命日)。

現在、NHK BSプレミアムでは『ウルトラQ』(1966年)と『ウルトラセブン』(1967〜8年)の4Kリマスター版が放送されています。日本を代表する特撮ドラマといわれるこの両作品には、どちらも2回、加藤さんが出演しています。

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すでに放送が終わってしまいましたが、『ウルトラQ』では第3話と第8話、『ウルトラセブン』では第1話と第5話で、当時40代だった加藤さんの面影をしのぶことができます。

ultraQ_03.jpg 『ウルトラQ』第3話

ultraQ_08.jpg 『ウルトラQ』第8話

放送からすでに50年を過ぎているというのに、映像技術の進化のおかげで、眼前にあるかのような鮮明な映像で、若い時の加藤さんと再会することができるのは幸せです。

ultra7_01_01.jpg 『ウルトラセブン』第1話

ultra7_05.jpg 『ウルトラセブン』第5話
posted by taku at 20:44| 特撮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月01日

『影たちの祭り』、NIPPON CONNECTIONにて無料配信

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本日、6月1日、NIPPON CONNECTION(ニッポン・コネクション)が開幕しました。NIPPON CONNECTIONはドイツのフランクフルト市で毎年初夏に開催されており、海外で行われる日本の映画祭としては最大規模のものです。2021年は新型コロナの影響もあり、6月1日から6日までオンラインで行われます。

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そのNIPPON CONNECTIONにおいて、劇団かかし座のパフォーマンス「Hand Shadows ANIMARE」(全編英語)と影絵ワークショップ(日独語通訳付き)のライブ配信が行われることになり、そのつながりで、「Hand Shadows ANIMARE」の舞台裏を描いたドキュメンタリー映画である『影たちの祭り』(ドイツ語字幕版)も、合わせて配信されることになりました(6月24日まで)。

詳細はこちらのページをご覧ください。視聴ページはドイツ語表記なのでちょっと面倒くさいですが、メールアドレスとお名前、そしてパスワードを2回入力すれば、全編無料で視聴できます。

『凍える鏡』はこれまでGyao! などで何度か無料配信してきましたが、『影たちの祭り』の配信は完全にこれが初めて。しかも、なかなかお目にかかれないドイツ語字幕つき。見初めは字幕が少し邪魔なようにも思いますが、慣れてくると、いかにも「映画祭での上映」という感じがしてきます。
思い起こせば今から26年前、私の初めての劇場用映画『カナカナ』も、ドイツのベルリン国際映画祭においてドイツ語字幕で上映されました。あのころからドイツは日本映画に対する理解が深い国だと感じていましたが、いつの間にかこんな大規模な日本映画のフェスティバルが開催されるようになっていたのです。ちなみにドイツ語字幕での上映はその時以来なので、何だか初心に返ったような気分です。

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ベルリン国際映画祭1995のパンフレット

『カナカナ』でデビューして、すでに26年というのもわれながら驚きますが、この『影たちの祭り』も、2012年の作品ですから、来年で撮影してから10年を数えることになります。月日の経つのは本当に早いものです。しかし嬉しいことに、移り変わりが激しい昨今の情勢にも関わらず、かかし座のメンバーは相変わらず倦まずたゆまず、われわれを楽しい気分にさせてくれるパフォーマンスを送り続けてくれています。「Hand Shadows ANIMARE」を2012年に演じた時のメンバー4人(飯田周一、石井世紀、菊本香代、櫻本なつみ)は全員、今もかかし座に在籍しており、6/5のライブ配信も、最初はこのメンバーで、と、リーダーの飯田さんは考えていたようなのですが、他の公演との兼ね合いで、今回は石井さんの代わりに、松本侑子さんが入ることになったそうです。

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そうそう、現在かかし座では、「影絵女子」という4人の女性ユニット(かよっぺ=菊本香代、さく=櫻本なつみ、ゆーゆ=松本侑子、ちっぴ=梅原千尋)を結成して、かなり意欲的に活動しているのですが、そのうち菊本さんと櫻本さんは、「Hand Shadows ANIMARE」の2012年当時のメンバーでもあるので、『影たちの祭り』には9年前の、今より少しだけ若い「影絵女子」おふたりの姿が記録されています。

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でも、これがびっくりするくらい変わっていない……。いやもちろん、それだけの時間が経っているので、パフォーマンスの方は目覚しい上達を遂げているのですが、屈託のない笑顔と初々しさはまったく失われていません。これは、長年劇団を応援している者としては大変嬉しく感じるところです。

菊本さんと櫻本さんといえば、今でも忘れられないエピソードがあります。『影たちの祭り』は、基本的に影絵のパフォーマンスを記録したドキュメンタリーなので、場面のほとんどは稽古場、しかも大変暗いのです。スクリーンに映った影はとても美しいのですが、対照的に、バックステージは常に光が足りない状態で、「このままだと、いささか彩りに欠けた映画になってしまうのでは?」と撮影中感じるようになりました。

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そんな時、櫻本さんが「動物のリアルな動きを観察するために、ときどき動物園に行きます」と話していたのを聞いて、「よし、それなら」と、菊本さんと櫻本さんが野毛山動物園を訪ね、キリンや亀、白鳥、ペンギンたちの前で、その姿を作ってみる、いわば動物たちとコラボするシーンを入れたのです。結果としてこれは大変いいアクセントになりました。おふたりの表情も生き生きしていて、今でも大好きな場面です。

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なお、映画の中では、これは「休日のひとコマ」ということになっていますが、実際にはこの撮影が正午すぎに終わると、おふたりはすぐ、待機していたほかの劇団員と合流し、地方公演に出発したのでした。今も昔も、かかし座メンバーは大忙しです。

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もちろんそれ以外にも、東京公演初日の前日に新しい演目を急遽作りあげるプロセスや、後半、少しだけ明らかになる個々のメンバーのプライベートライフなど、90分弱という尺の割には、いろいろと見所の多い作品だと自負しています。影絵の魅力に取り付かれ、影絵とともに生きる彼ら彼女たちのひたむきな姿と、その比類なき作品を、是非この機会に、映画と、そしてライブ配信の双方で、ご高覧いただければと思います。

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映画とライブ配信の両方に出演のお三方(左から 櫻本なつみ、菊本香代、飯田周一)。どうぞお楽しみに!

◇ライブ配信パフォーマンス『 Hand Shadows ANIMARE 』
6月5日(土)21:00〜22:15(JST 日本時間) ※配信終了
◇オンライン・ハンドシャドウ・ワークショップ
6月5日(土)23:00〜24:00(JST 日本時間) ※配信終了
◇ドキュメンタリー映画『影たちの祭り』(ドイツ語字幕版)(無料)
6月1日(火)〜6月24日(木) ※配信終了