2014年10月14日

「鎌倉アカデミア」講座、無事終了

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以前このブログでも告知しておりました公開講座「鎌倉アカデミア 〜その足跡と卒業生の証言〜」が、去る10月11日(土)、鎌倉生涯学習センター(きらら鎌倉) で行われました。

講師は「鎌倉アカデミアを伝える会」から加藤茂雄さん(演劇科1期、俳優)、服部博明さん(文学科1期)、平田恵美さん(鎌倉市中央図書館)の御三方。私は進行役に徹し、今や貴重な在校時のエピソードをなるべく多く引き出すことに専念しました。

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「鎌倉アカデミアはどうして終戦の翌年という混乱期に、鎌倉に作られたのか?」そのあたりの「前説」(歴史的背景)は平田さんと私が担当。

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講座のメインはもちろん、卒業生お二人の談話です。上写真は、演劇科の第一回研究発表公演「春の目ざめ」(1948年)について語る加藤さん。写真中央が演出の村山知義、その右が加藤さんで、校長先生を演じたそうです。この時に人前で大声をあげて演技をした快感が忘れられず、俳優の道に進まれたとのこと。また服部さんは、廃校後も生涯私淑した三上次男教授のエピソードに触れ、当時の教師と生徒との精神的な絆がいかに強いものであったかを語られました。最後に、1992年から近代史資料室に勤務している平田さんが、鎌倉アカデミアの資料が鎌倉市中央図書館に寄贈されるまでの経緯を詳細に語り、「鎌倉アカデミアは今や鎌倉の『宝』のひとつだと思います」と締めくくられました。

2時間という限られた時間ではありましたが、開校から廃校までの主な出来事を時系列に紹介しつつ、その時々のエピソードをお二人に語っていただく形を取りましたので、当時の学校の生き生きとした様子とともに、なぜ鎌倉アカデミアが戦後すぐに誕生し、そしてわずか4年半でその歴史にピリオドが打たれたのかも、おぼろげながらおわかりいただけたのはないかと思います。そして、存在した時間は短くとも(あるいは、短かったが故に)、その後も学校の精神は生き続け、今日まで脈々と伝えられているということも。

講座終了後のアンケートには、「加藤さん、服部さんが楽しそうにお話しするのを、わくわくしてお聞きしました」「1回の講座ではもったいない」「もう少し時間が欲しい、もっと聞きたかった」等のご意見が寄せられたとのこと。進行役としては、どうにか大任を果たし、ほっとしているところです。

加藤さん、服部さん、平田さん、お疲れ様でした。また、この講座をコーディネイトして下さった鎌倉市生涯学習推進委員会のスタッフの皆様、どうもありがとうございました。

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講座を終えて記念撮影。左から服部博明さん、平田恵美さん、大嶋、加藤茂雄さん

【付記】
鎌倉アカデミア演劇科1期生で劇作家の津上忠さんが、9月28日、90歳で逝去されました。津上さんは「鎌倉アカデミアを伝える会」の常連で、今年5月の会にも出席されていただけに、その突然の訃報に驚いています。心からご冥福をお祈りいたします。
posted by taku at 13:45| 鎌倉アカデミア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする