2015年02月15日

18の春の「22才の別れ」


https://www.youtube.com/watch?v=jKbMvRnlStc

このところウルトラ関連の話題が続いたので、少し方向性を変えて、今回は70年代フォークの話。

怪獣・宇宙人・怪人といった特撮のキャラクターに熱中していたのは小学校時代までで、中学・高校時代はフォークやニューミュージックに熱くなり、軽音楽同好会に入って、ひまさえあればアコースティックギターをつま弾いていました。

中でもお気に入りはかぐや姫と風で、特に風はFMで放送していたスタジオライブをエアチェック(死語)し、それを何度も聴き直してはコピーに励んだものです。

そんな高校3年生のころに、友人と自宅録音した貴重なカセットテープが、昨年の実家の片付けの時に出て来ました(出て来たのは特撮関連グッズだけじゃないんですよねえ)。「22才の別れ」「海岸通」「北国列車」「あいつ」等々…。

聴き直してみると、音は思ったほど劣化しておらず(ちなみにテープはTDKのAD)、しかも、友人S・Yのギターテクは高校生にしてはかなりのものです。特に「22才の別れ」は、私の上ずったボーカルはともかく、イントロのリードだけでも聴く価値があるように思い、手元にあったポートレイトをあしらって、スライドショーのようなものを作ってみました。

奇しくも「22才の別れ」は1975年2月5日に風のデビューシングルとしてリリースされ、この2月で発売40周年。勝手にそれを記念して、18歳の時の歌と演奏を、恥ずかしながらYoutubeでお蔵出し公開です。

ちなみに、こういう有名な曲を「歌ってみた」と称してアップされている方が最近多いですが、著作権的に問題はないのかというと、YouTubeは一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)と包括的な許諾契約を締結しており、JASRACが管理する楽曲については、歌ったり演奏したりしたものをYouTubeで公開しても、著作権(演奏権)侵害にはならないということです。
posted by taku at 19:45| 動画紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月13日

ウルトラ絵本あれこれ

ウルトラマンスタンプラリー開催中でもあることですし、実家の押入れに眠っていた、ウルトラ関連の絵本類をいくつかご紹介していきましょう。

まずは『ウルトラマン』の放送中に出版された幼児絵本を2点ほど。

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講談社のテレビ絵本 ウルトラQ「ガラモンのしゅうげきのまき」 ウルトラマン「バルタンせいじんのまき」
ともに1966年8月28日発行


ガラモンとバルタンといえば、それぞれ「Q」と「マン」でも一、二を争う人気キャラ。当然、今回のスタンプラリーにも名前を連ねております。

こういうのを持っている人も、もはや少ないんじゃないかと思ってネット検索してみたら、何と、両方ともつい最近まとめて復刻されていました。やはりニーズがあるんですね。

講談社のテレビ絵本 ウルトラQ 完全復刻 -
講談社のテレビ絵本 ウルトラQ 完全復刻 -

講談社のテレビ絵本 ウルトラマン 完全復刻BOX (KCピース) -
講談社のテレビ絵本 ウルトラマン 完全復刻BOX (KCピース) -

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「ガラモンのしゅうげき」は、金城哲夫脚本の「ガラモンの逆襲」をベースにしつつ、かなりオリジナル度の高い展開。ガラモンが3体都心に現れ、町を破壊します。

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ガラモンを操る宇宙人を発見して飛びかかるのが万城目ではなく一平というのが新鮮(単に名前を間違えただけのような気も…)。

最後に宇宙人が正体を現わすのですが、その姿も、セミ人間ではありませんでした。

絵は矢木靖彦。この人の名前を検索しても、この「ガラモンのしゅうげき」しか上がってきません。この時だけのペンネームだったのでしょうか。

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一方、「バルタンせいじん」の方は、かなり千束北男(飯島敏宏)脚本に忠実で、科学センターに異変が起こり、アラシ隊員とホシノ少年が現場に向かったところ、守衛がこちこちに固まっていて、そこでアラシ隊員も固められてしまう、という前半のミステリアスな展開は本編とほとんど同じです。

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ただ、そこから先がかなりはしょられ、防衛会議やバルタンが語った自分の星の滅亡エピソードなどはすべてカットされています(まあ幼児向けの本ですし、ページ数も少ないですからやむを得ないでしょう)。

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ひとつ気になるのは、ウルトラマンもバルタンも異様に横幅が広いこと。ウルトラマンはアメコミヒーローのようなマッチョだし、バルタンも、実際の造形を大幅に裏切る体型で、正直ちょっとカッコ悪いです。正体不明の異星人という感じはよく出ていると思いますが…。

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こちらは、何とあの辻真先が「脚色」を担当。
そして絵は花野原芳明(かのはら・ほうめい 1921〜1979年)。「海底探検」「コグモの冒険」「でっぷり船長の冒険」といった漫画の作者で、少年少女向け読み物の挿絵も多く手がけていた人のようです。

つづいてご紹介するのは、フジテレビの「とびだすえほん」。

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ウルトラ大行進 怪獣オンパレード
1969年4月30日発行(1969年7月1日三版)


「とびだすえほん」といえば万創が有名ですが、もともとはフジテレビから出されていました。それが、当時の「放送局の出版事業を禁止する」という法律に抵触したため、1970年に万創が創設されたとのこと。この本は、その前年のものです。

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左からネロンガ、ペスター、ベル星人。「ウルトラ怪獣」というくくりで、ベル星人の横に「キャプテンウルトラ」のバンデラーがいます。(伊藤展安・画)

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左から恐竜戦車、ゴルゴス、アントラー、そして何故かピーター(深海怪獣なのに)。岩陰にいる左端の女性隊員は多分アンヌでしょう。男性隊員は後ろ姿なのに、女性隊員は顔をちゃんと描いているところに画家のこだわり(?)を感じます。(前村教綱・画)

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まさかのザンボラー単体掲載。そんなに人気怪獣とも思えないんですが…。本編でも為し得なかった新幹線大破壊をやっちゃってます。(伊藤展安・画)

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逃げ惑う群集の描写がけっこう細かい。

最後に、以前にもちらっと紹介した、今は無きエルムの怪獣絵本を2冊ほど。これらは、「大百科」「大画報」などと謳われていますが、中味を見る限り、絵本という分類でいいと思います。

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ウルトラ怪獣大百科
1969年6月25日初版発行


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ペギラ、ジラース、ガラモン(ピグモンと誤記)。

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ギャンゴとアボラスは国立競技場で。

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シーボーズとゴモラは古都で戦う。

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ギガスとウー、ゲスラとピーターの戦い。後者は、実写では実現不可能(ゲスラはピーターのぬいぐるみを改造したものなので)。

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オール怪獣大画報
1970年6月1日初版発行


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ブルトンとキーラのシュールな戦闘。

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ビラ星人、アントラーとウルトラマンの番組を超えた戦い。

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宇宙空間で戦うザラブ星人とジャミラ。なぜかウルトラホーク1号が…

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レッドキングとグビラ。見出しがスポーツ新聞のようでおかしい。

この当時(1960年代後半)は、まだホームビデオはありませんでした。怪獣の雄姿を見たいと思えば、この手の絵本をめくるしかなかったわけです。いや、実際には『ぼくら』などの雑誌の特集ページや5円引きブロマイドなどで、怪獣のカラー写真を見る機会もなくはなかったのですが、あのころのわれわれにとっては、写真よりも絵で描かれた怪獣の方が、ダイナミックで胸のときめく存在だったのです。絵ならではの自由奔放さ(上の画像でも明らかなように、実写では実現不可能な怪獣同士の対決場面も、絵ならばいくらでも描くことができます)が、空想力豊かな子どもの感覚にマッチしたのかも知れません。

70年代に入り、第2次特撮ブームが起こるころから、こうした児童向け絵本も、写真を使ったものが主流になっていきます。それらはリアルな怪獣のビジュアル情報を正確に伝えてはくれましたが、絵で描かれたもののみが持つ、ある種のファンタジーは、誌面から失われていきました。
posted by taku at 17:53| 特撮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月09日

ウルトラマンスタンプラリー

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というわけで、やはり出かけてしまいました、ウルトラマンスタンプラリー。先月14日、高崎白衣大観音を訪ねた帰り、新宿駅でウーに遭遇したのが運のつきというか何というか。

とにかくスタンプラリーなるものをやるのは完全にこれが生まれて初めてで、どこからどう回ったらいいのかわかりません。
小田急線人の私は新宿が起点なので、とりあえず新宿に降り立ち、でも新宿駅のウーは前回すでに押してあるのでスルーし、ありがちですが、まずは山手線に乗ってみました。

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新大久保はピグモン。先客は2名。

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高田馬場はバニラ。バニラって赤い怪獣ですから赤羽あたりがふさわしいような気がするんですが。ここには女性が1名。やっぱり女性が多いですよ〜。

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目白はややマイナーなステゴン。先客ゼロ。何か閑散としてましたが、

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スタンプ台の下のところに赤と黒のウルトラマンの折り紙が。こういう手作りの趣向はいいですな。

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池袋はアントラー。ターミナル駅なのに、ほとんど案内の表示がなくて探すのに苦労しました。でも、さすが人気怪獣。ちょっとした行列です。

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ここから埼京線に乗り換え。板橋はやはり人気怪獣のはずのゴモラですが…、たまたまでしょうか、誰もいませんでした。

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十条はゴドラ星人。こちらも無人。

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余談ですが、このスタンプラリーの怪獣&宇宙人、スタンプ台のところの写真と、スタンプ台の位置を知らせる案内ポスターの写真が、同一のものと違っているものがありまして、ゴドラ星人は違っていました(下画像参照)。

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やはりこういう風にバリエーションがある方が楽しいですね。

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赤羽は愚鈍、ではなくグドン。ちなみにこの頭部の型は後に『シルバー仮面(ジャイアント)』最終回に登場するワイリー星人にも使われます(制作会社が違うのに…。大らかな時代でした)。

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東十条はアギラ。うーん。グドンといいアギラといい、成田亨が抜けてからのウルトラ怪獣&宇宙人デザインは、どうもあまり私の好みではないようです。

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出ましたメトロン星人。ここはかなり表示がわかりやすい。

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熱心なオタク愛好家の方が何枚も写真を撮っていました。

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スタンプ台が円形なのは、例のちゃぶ台のシーンにちなんでいるとか。

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田端はリリー。わざわざ「総天然色ウルトラQ」から画像を抜いてるのが芸コマだなあ、なんて感心してる場合じゃない。
おいおい、リリーは怪獣でも宇宙人でもないでしょ。一の谷博士いわく「シナプスの崩壊現象」によって精神と肉体の分離が起きて発生した、少女の「精神」のはず。こういうのを入れるくらいなら、ラゴンとかゴルゴスとかパゴスとか、もっと入れるべき「Q」怪獣はいろいろあると思うんですが…。

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というわけで、マニアにもあまり人気があると思えないリリーのスタンプ台は、おばちゃんの荷物台になっていました(当然先客ゼロ)。

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西日暮里は一転して、ファンが多いと言われるダダ。やはりこうして先客が。

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案内もしっかりダダ語表示です。

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日暮里はゲスラ。「これぞスタンプラリー」というべき、何となく微笑ましい光景。

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上野はシーゴラス。NEWDAYSの真ん前でした。

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お待ちかね、ネットでも話題の御徒町。

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どうやらゼットン愛に溢れた駅員さんがいるようで…

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ポスターにもウンチク満載。ほかの駅でもこういうのがもっと見たかったですね。

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さすが最強ゼットンさん、大人気。

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サラリーマンも思わず足を止める。

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「この怪獣は他の駅でも大変人気が高く、様々な難関を突破し、御徒町駅のキャラクターとなりました」とのこと。どんな難関だったか、すごく気になります。

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秋葉原はザラブ星人。こちらも大人気。

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この宇宙人は、携帯用の小型電子頭脳をちゃちゃっと組み立ててしまうようなメカオタクなので、秋葉原にはマッチしてるんじゃないかと思います。

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一駅だけ中央線に乗り御茶ノ水へ。ジラース(エリマキゴジラ)には人だかりなし。

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神田はガンダー。駄洒落ですな。ここもなぜか女性多し。
この辺でそろそろくたびれて来たので、以下、駆け足で。東京(べムスター)、有楽町(ギガス)、新橋(ウルトラセブン)はすっ飛ばします。

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そして因縁の「帰ってきたウルトラマン」@浜松町。

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「ウルトラマンジャック」。大変に違和感のある、このネーミング。

これについては、ちょうどいい機会なのでこの場で意志表示しておきたいのですが、最初期からのオールドウルトラファンである自分にとって、どうしても馴染めない(許せない)ことというのが3つほどあります。すなわち、

1)ウルトラセブンを「ウルトラマンセブン」と呼ぶ
2)帰ってきたウルトラマンを「ウルトラマンジャック」と呼ぶ
3)スペシウム光線、と言いながらワイドショットのポーズをする

の3つ。

1)と3)はあきらかに「誤り」なので議論の余地はありませんが、2)についても、本放送をリアルタイムで見ていた世代の多くは「ポカーン」という感じではないでしょうか。「ウルトラマンジャック」という呼び方は、特撮ファンはそのほとんどがご存じのように、1980年代以降の「公式設定」すなわち完全な後付けで、もともとはウルトラマンタロウの呼称として考えられていたものです。当然、作品中で「ジャック」なる呼び方は一切されていません。2000年以降、DVDの販促ビデオなどを見ると、名古屋章の新録ナレーションで、「がんばれ、僕らのウルトラマンジャック!」などと語られていますが、どうにも違和感が強く、いまだにまったくなじむことができません。

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今回のスタンプラリーでは、われわれの世代には「サドラー」として馴染み深かった怪獣が「サドラ」、「マグラ」として認識されていた怪獣が「マグラー」という呼称でラインナップされています。どちらも、本放送当時のテロップ表記にしたがっているということですが、それなら「帰ってきたウルトラマン」も本放送当時の呼称にしたがって「ウルトラマン」(ドラマ中では「ウルトラマン」以外の呼び方はされていない)、あるいは番組タイトルである「帰ってきたウルトラマン」で統一するべきです。

でもこういうのは世代論でしかなく、「ジャック」「ジャック兄さん」などという呼び方の番組や映画を見て育った人たちには、ほとんど違和感がないものである、というのも頭では理解できているのです。
ちなみに、「ウルトラセブン」に登場するキングジョーやクレージーゴンなどは、本放送当時はそれぞれ「ぺダン星人のロボット」「バンダ星人のロボット」でしかなく、放送終了後、怪獣図鑑や雑誌などに掲載するにあたり、名なしの権兵衛では困るということで命名されたのですが、それでも、まだ幼かったわれわれは、そうした「後付け」の呼称に何の違和感も抱きませんでした。その呼び方に「いつ」出会ったのか、が、こうした問題を語る上で見過ごせないポイントのようです。

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まあ、永遠に解決しようにない問題はそれくらいにして、浜松町の駅にはその「帰ってきたウルトラマン」とスノーゴンのぬいぐるみのような人形も飾られていました。

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それにしても、何でスノーゴン? スタンプラリーにも入っていないのに。もしかするとJRのスキーキャンペーンの一環?

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気を取り直して大崎へ。こういう「サブタイトル活かし」はいいですね〜。

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一部では初代をしのぐ人気の、二代目バルタン星人。細身でスタイルがよく、成田亨のオリジナルデザインは初代よりこれに近いです。

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にも関わらずスチール写真がまったく存在せず、こういうところに飾られる写真もすべて本編からの抜き焼きという不運な存在。とにかく二代目バルタンには個人的に大変思い入れが強いので、いずれ稿を改めて書きたいと思っています。

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左に写っている小学生カップルは、私が大崎駅に逗留している間じゅう、スタンプ台のそばからまったく動きませんでした。これも二代目バルタンの魅力ゆえ?

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五反田はペスター。この怪獣を選んだのは「五」角形のひとでに似ているからと理由が書かれていました(ちょっとこじつけ?)。

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目黒はイカルス星人。たしかに目が黒いですが…。ここにはなぜか、スタンプが2つ。

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恵比寿はナックル星人。おめでたい神様の名前にはまったく似つかわしくない「坂田兄弟殺し」の悪党です。

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渋谷はスカイドン。ここで10駅達成賞品のめんこをゲット!

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すぐそばにあった渋谷駅のスタンプの前にはこんな表示が。たしかにまぎらわしい。

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この後もうひと駅だけ、と思い原宿に向かったのですが、帰宅ラッシュでスタンプ台が見えません。

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何とか人波をくぐりぬけて、この日最後のスタンプを押しました。

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ナースの案内ポスターは円盤状の写真。このチョイスはナース、いやナイスですね〜。

11時半くらいから回り始めて18時近くまで、約6時間半で24駅のスタンプを押しました。いやあ、結構歩きましたよ。これは運動不足の現代人にはいい運動になるかも知れません。

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では改めてこの日の成果をご報告。

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ウルトラQ 1/12個(リリーのみ!)

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ウルトラマン 12/27個

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ウルトラセブン 6/14個

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帰ってきたウルトラマン 5/11個(ブルーのスタンプインクが全体に薄かったような…)

といった感じで、やはりウルトラマン率が高かったですな。2月27日までの間に再チャレンジするかは微妙ですが、とりあえず、全駅制覇は難しいように思われます(かなり遠い駅もあるし…)。

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10駅のスタンプもウルトラマン限定。下の4つは宇宙からの侵略者でまとめてみました。

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賞品のめんこはウルトラマンとウルトラセブン。文句なしです。

それにしても、幼稚園や小学校低学年のころ夢中になっていた怪獣や宇宙人に、50年近く経った今、東京の主要駅でこうして再会することになろうとは…。

とにかく参加している人の年齢がかなり高いスタンプラリーでした。たまに20代の若者もいましたが、多くは私と同世代(40代後半〜50代)だと思われます。いいオッサンがウルトラマンのスタンプ帳を片手に、半日あるいは1日かけて都内を列車で走り回る…。その原動力は一体何なのでしょうか。

人間というのはある程度成長した時、親や社会から、幼いころに熱中したものを、一度捨て去ることを強要されます(それが大人になるための通過儀礼なのでしょう)。そして今の40〜50代の男性の多くにとって、その対象は怪獣&宇宙人だったと思います。私の場合もご他聞にもれず、小学校を卒業したころ、かなりの量の怪獣本やグッズを処分させられました。また、思春期の到来とともに、興味の対象が異性(アイドル)、音楽、映画といった、怪獣以外のものに移り変わっていったのも事実です。

しかしそれから何十年かが過ぎ、人生も後半戦に突入した今、過去を振り返って、自分が一番熱中したものは何だっただろうと考えた時、まず鮮明に脳裏に蘇るのは、あのアイドルでもあの映画でもなく、あの怪獣、あの宇宙人だったりするのです。少年時代のピュアな情熱に勝るものなど、そうそうありはしません。親の目や世間体などを気にするようになった思春期よりも前に、いわば無条件に心を奪われたものには、抗しがたい魅力があるということです。そして、そう感じているのが私ばかりでないことを、今回のスタンプラリーの盛り上がりは如実に証明しているように思います。もちろん、その心理の深層には、過ぎ去った幼少期そのものへの郷愁も潜んでいるのでしょう。50代といえばシニア世代の一歩手前。残り時間にも限りがあることですし、もはや世間体など気にはしていられません。好きなものにはまっしぐら、でいいのだと思います。

来年(2016年)は、「ウルトラQ」「ウルトラマン」の放送開始50周年、「仮面ライダー」の放送開始45周年という節目の年。こうしたムーブメントが一層の盛り上がりを見せるかも知れません。
posted by taku at 19:54| 特撮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月01日

樹海で見たもの(3)

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【前回までのあらすじ】
2007年春。ある長編映画の製作がらみで人間関係に疲れ果てていた私(大嶋)は、人のいない場所で気分転換をしたいと考え青木ヶ原樹海に向かったが、遊歩道を少し歩いたところで若い男性の遺体に遭遇。警察に通報したところ、何とその遺体には他殺の疑いもあるということで、第一発見者として地元警察の課長T・Nから事情聴取を受けることになり…

T・Nの矢継ぎ早の質問に対し、私はありのままに、
「今日は天気もよかったし、朝思い立って高速バスで昼ごろ来て、ぶらぶら遊歩道を歩いていたら、そういうもの(遺体のこと)を見つけたので通報しただけです」
と、答えましたが、どうも先方は100パーセントは納得していない感じで、なぜわざわざ樹海に来たのかとしつこく聞いてきます。

私は、趣味で写真をやっていること、数年前から何となく樹海に興味を持っていたことなどを話しました。すると、平日からこうしてぶらぶらしている私の素性がいぶかしく思われたのか、
「失礼ですが、職業は?」
と、あまり聞かれたくないことまで聞かれてしまいました。仕方なく、
「自由業、映像製作業です」
と答えたら、なおも、
「映像はどういうのを? 結婚式ですか?」
などと突っ込んできます。
「ああ、一般的には映像製作業=ブライダルという認識なのね」と思いつつ、
「劇映画です」
と、ややぶっきらぼうに答えました(一応ホームページもありますからネットで確認して下さい、とは言いませんでした)。

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T・Nはなおも、私の家族構成やら何やら、事件と関係のなさそうなことまでいろいろ聞いてきましたが、ここで言い澱んだらますます疑われると思い、ひたすら事実だけを答えました。もう個人情報漏れまくりです。もちろん携帯電話の番号も聞かれました。

車の中という閉塞性の高い空間に拘束され、外には制服警官が見張りに立ち、こういう穏やかでない質問を繰り返されると、無実の人間でもかなりストレスが高まってきます。私も、だんだん胃が痛くなってきました。

とにかくもう、いろんなものをT・Nに見せました。10:10の高速バスの切符は降りる時に回収されましたが、切符を撮ったデジカメ画像があったので、それをはじめとして、樹海の入り口や遊歩道で撮ったデジカメの写真、レトロバスのフリークーポン券、売店でペットボトルの水を買った時の領収書、等々。

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もちろんT・Nも、尋問をしている感じではなく、表面上は大らかで、
「なるほど、ネットで調べたんですか」
「それで思い立って来たわけですねえ」
などと相槌を打ってくれるのですが、油断していると、
「じゃあどうしてこの道を」
と、ピンポイントで急に詰問ぽい口調になります。
「いやだから、この道はガイドマップにも載ってる、一番ぶっとくてわかりやすい道じゃないですか」
と説明すると、さすがにそれ以上突っ込んではこないのですが。

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警察の人というのは、職業がら仕方がないことかも知れませんが、どうも相手を「疑ってかかる」のが基本姿勢になっているようです。
「念のためお聞きしているだけです」
などと言いつつ、似たような質問をあえて何度も繰り返し、その答えに矛盾や不審な点がないか、注意深くこちらの様子をうかがっているような感じがします。言葉を選び、慎重に答えないと、ちょっとした言い間違いから、事件に関与していると疑われる恐れがあります。

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「あの死体を発見した時、誰かとすれ違いませんでしたか?」
とも聞かれました。
前回も書いたように、警察では「誰かが車で死体を運んできて、自殺に見せかけるために木につるして立ち去った」という可能性も視野に入れているので、もしそうなら、実行犯がいるはずです。そこで、「立ち去った人はいないか?」としつこく聞いてくるのですが、見ていないものは答えようがありません。

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車での事情聴取は20分ほどだったでしょうか。
やっとひととおりの質問が終わり、そのあとの予定を聞かれたので、竜宮洞穴に行こうと思っていると答えると、T・Nは、
「じゃあそこまでお送りしましょう」
と言い、私と、若い制服警官を乗せて車を発進させました。その若い警官を先に現場に送っていきたいというので、現場を経由することになったのですが、先ほどの遊歩道入り口には、警察車両(パトカー、覆面パトカー、ワゴンなど)が4台ほど止まっており、警官の数も多く、思った以上に物々しい雰囲気でした。その様子を写真に撮りたかったのですが、またあらぬ疑念をT・Nに抱かせてもよくないので自粛しました。

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若い警官が車から降りたあと、竜宮洞穴までの道すがら、好奇心の向くまま、T・Nにいくつか質問をしてみました。
「こういうことがあった場合、新聞に載るんでしょうか」
「いや、自殺の場合はプライバシーに関わるので基本載らないですね」
「じゃあ、もし殺人だった場合は? 今回、その可能性もあるとおっしゃいましたけど」
「ケースバイケースですね。事件であることが明らかになった場合は、報道されることもあります」
「先ほど、現場から立ち去った人間がいなかったかとお聞きになりましたが、ということは、あの死体は亡くなってから、まだそんなに時間が経ってなかったんですか?」
と、ちょっと突っ込んだ質問もしてみました。まあ、こっちのことも根掘り葉掘り聞かれたので、お返しの意味も含めてです。T・Nは、
「それは、捜査に関わることなので…」
と、言い澱みましたが、あんがいあっさりと、亡くなって2日も3日も経ってたわけではない、と明かしてくれました。本当に、死後数時間というところだったようです。

たしかに、遠くからではありましたが、あの男性は、何だか眠ってるような感じで、まだ生きて立ってる人のようにも見えました。
前々回、「そこに『人』が『いる』という気配はまったく感じられなかった」と書いたのと矛盾するようですが、生の「気配」は感じられなかったけれど、「肉体」としてはまだぬくもりが残っているというか、完全に体温が失われていない感じでした。本当に、「死にたてほやほや」だったのかも知れません。でも、そう考えると、もしあと何時間か私が通りかかるのが早かったら、場合によっては彼は助かったのかも、という考えが頭をよぎります。しかし自殺を制止したり、首を吊った状態の人を蘇生させたりすることが、その人の人生にとって、果たしてよいことなのかどうかは、私にはまったくわかりません。

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車はほどなく竜宮洞穴の入り口に着きました。バス停まででいいと言ったのですが、T・Nは、せっかくだからと、バス通りからかなり入った場所まで私を案内してくれました。しかしそれがまたひどくうら淋しい、ひとりでは心細いようなところなのです。実は事情聴取はここからが本番で、T・Nはにわかに豹変して西部署の鬼刑事のようなハードな取り調べを、絶対人が来そうもないこんな場所で、私に対して行おうとしているのでは? などという不吉な妄想が頭をよぎります。

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車を止めたT・Nは、
「大嶋さん、実はですね」
と改まった様子で私を見ます(怖いよ)。そしておもむろに鞄に手を突っ込み、しばらく手探りで何か探しているようでしたが、やがて目当てのものを見つけ、取り出しました。まさか拳銃? と思ったらそうではなく(そりゃそうだ)、それは3枚の千円札でした。

「貴重なお時間を割いて、協力して下さったということで、本当にささやかなんですが、謝礼ということで…」
「いや、いいですよ、そういうのは」
「いえ、ポケットマネーではなく、公費ですからご心配なく。ただ、領収書を書いていただきたいので…」
T・Nはそう言うと、また鞄に手を突っ込んで領収書を探し始めたのですが、これがなかなか見つからず、あっちの鞄、こっちの鞄、しまいには車のボンネットまであけて探し続けています。私としては、
「3千円なんかいらないからさっさと解放してくれ!」
と叫びたい心境でしたがさすがにそうも言えず…、5、6分は待ったでしょうか。やっと、折れ曲がったコピー印刷みたいな領収書が見つかり、それに住所氏名と金額を書き、3千円を受け取り、ついに私は自由の身となりました。

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別れ際、
「もし自殺か他殺かどっちかわかったら、教えていただくってわけにはいきませんか?」
とT・Nに聞いてみると、
「それはちょっと難しいですね」
との返事。まあ、捜査上の秘密というのもあるでしょうし、それは当然でしょう。
「1時間くらいはこの辺をうろうろしてると思いますんで」
と私が言うと、T・Nは、
「どうぞお気をつけて。見つかる時は見つかるもんですから」
などと縁起でもないことをささやきます。
「じゃあ、あんまり脇見しないで歩いてった方がいいですかねえ」
と私は答え、とりあえずお疲れ様でしたという感じで、その場は別れました。

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T・Nの車が走り去るのを見送って時計を見ると、すでに16時近く。日没が迫る時間です。入り口から数分歩いてみましたが、竜宮洞穴というのも予想以上に静かな、世間からうち捨てられたようなところで、T・Nが言ったように、「また死体でも見つけたらどうしよう」という不安が頭をよぎります。

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うわ!今度は動物の死骸か?と思ったら豹柄の布でした。紛らわしいもの捨てるな!

とにかく、これはあまり深入りしない方がいいぞ、という結論に達し、だいたいどんなところかはわかったので、早々に立ち去ることにし、来た道を戻っていたところ、何と、向こうからまた先ほどのT・Nカーが!

T・Nは車を止めて中から出てくると、微妙な笑いを浮かべながら、
「またお会いするんじゃないかと思ってましたよ」
などと言います。私も、
「実はボクもそんな気がしていました」
と応じ、そして双方苦笑い。

「実は、大嶋さんに最後にお知らせしたいことがありまして…」
T・Nによると、私と別れた後で、首を吊っていた男性の身元がわかったとのこと。その人は、以前から家出人の捜索願いが出されていた人だったらしく、それで、警察の方も、「樹海まで来て自殺したんだな」と合点がいったそうで、「事件性はない」という結論に至ったということのようです。

「大嶋さんも悶々としてるといけないと思いまして」
と、T・Nはわざわざ報告に来てくれたのです。さっきは、そういった捜査状況を教えるのは難しい、と言っていましたが、やはり、私の不安げな様子が気にかかっていたのでしょう。T・Nが誠意のある対応をしてくれたことを、とても嬉しく思いました。

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こうしてまたT・Nカーを見送り(さすがに彼はもう戻って来ませんでした)、これで、一連の遺体発見騒動は幕を閉じたわけです。

それにしても、T・Nと一度別れてからふたたび会うまでの間がわずか10数分。まさに次時々刻々と情報が入ってきていることがよくわかりました。さすが警察、家出人の捜索願いとか、そういうデータは全国規模で共有できているんですね。
とにかく、事件ではなかったということで、本当にほっとしました。もし他殺という線で捜査が続いていたら、おそらく私も容疑者の一人として捜査線上に置かれていたに違いありません(何しろ第一発見者ですから)。

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気持ちも落ち着いたので、やっぱり時間の許す限り竜宮洞穴周辺を散策してから帰ろう、と思い直し、いくつかある洞穴のひとつの、少し下の方まで降りていって祠(ほこら)の写真などを撮っていたら、不意に誰かが呼ぶ声がします。

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振り向くと、ハイカーのおじさんが立っていました。何だろうと思い、上まで戻って、
「ボクのこと呼びました?」
と聞くと、
「いや、奥の方に入ってったから、大丈夫かなと思って…」
とのこと。どうやらおじさんには、私が死に場所を探している人間に見えたようです。
彼いわく、
「さっき風穴の近くで自殺死体が見つかって警察がいっぱい来てたから、ちょっと心配になって…」
なるほど、そうでしたか。
「その死体を見つけたのは実は僕なんですよ」
と、喉まで出そうになりましたがやめました。別に、自慢するようなことでもありません。

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夕方、河口湖駅に戻るバスに揺られながら、この日の出来事をぼんやりと思い返していました。人間関係の煩わしさから逃れるため、わざわざ人のいない場所を選んで出かけたのに、普段よりずっと濃密な人間とのやりとりを経験するハメになるとは…。人生はどこまでもうまくいかないものですが、本当にすべての人間関係から解放され自由になれるのは、それこそ死んだ時だけなのでしょう。いや、もしかしたら死んだあとまで、人はこの世でのしがらみに縛られる生き物なのかも知れません。

最初に遺体を一緒に見に行った、売店のおじさんの言葉がしきりと頭をよぎります。彼はこんなことを言っていました。
「自殺するんでも、なるべく見つからないように、樹海の奥へ奥へと入っていく人もいれば、その逆の人もいる。早く見つけて弔ってもらいたい人は、発見されやすい場所で首を吊るんだよ」

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「死ぬ」という一大目的を遂げようとする人が、死んだあとの弔われ方にまで気を配るものなのでしょうか。そのあたりの心境は、当事者のみぞ知るといったところでしょうが、無意識にそういう気持ちが働くことはありそうです。あの男性も、「もう死ぬしかない」と思いつつ、早く発見してもらいたいという気持ちがどこかにあって、それであんなわかりやすいところを臨終の場所に選んだのかも知れません。しかしながら、「発見してもらいたい」というのは、「他者の目に触れたい」すなわち「他者とつながりたい」という欲求に他ならないわけで、そういう気持ちが心のどこかに残っていたのなら、早まらない方がよかったのに、などと思ったりします。しかしもうどうすることもできません。死への旅は普通の旅と違い、決して後戻りできないのです。

青木ヶ原樹海は1年に100人前後の遺体が見つかるところと言われています。しかし遊歩道から容易に見えるような場所で遺体が発見されるのは、あまり例がないことだそうです。

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posted by taku at 20:45| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする