2016年03月29日

時を越える大川めぐみ

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先日、渡辺宙明卆寿記念コンサートvol.2で「ゴーグルファイブ組曲」を聴いたら、何となく懐かしくなり、久しぶりに「ゴーグルファイブ」の動画をいくつか視聴してみた。そして再認識した事実がある。すなわち「ゴーグルピンクを演じた大川めぐみこそ、歴代戦隊中、最も普遍的な美しさを備えたヒロインであった」ということ。

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久しぶりで、20歳のころに買った特撮系の雑誌を引っ張り出してしまった。

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『宇宙船別冊 スーパーギャルズ・コレクション』(1983年4月30日発行・朝日ソノラマ)

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『宇宙船別冊 スーパーギャルズ・コレクション'84 夢・翔・女』(1984年6月15日発行・朝日ソノラマ)

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『特撮ヒロイン ベストセレクション』(1985年2月25日発行・徳間書店)

美しさというのは主観的なものであり、またかなり流行に左右されるところもあるのだが、大川めぐみの整った容姿は、30年近い歳月を軽々と越えてしまう。動かぬ証拠がこれだ。

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現在も販売されている女性用カミソリ、フェザー「フラミンゴシリーズ」(カタログはこちら)。
パッケージを飾るのは紛れもない、あの「桃園ミキ」こと大川めぐみ。いつデザインチェンジになってもおかしくないので、この機会に気合いを入れて楽天で買い揃えてみた(さすがに店頭で買うのは恥ずかしいし、実際、ドラッグストアではほとんど見つけることができなかった)。

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私が初めてこの商品の存在に気付いたのは、「ゴーグルファイブ」終了から数年が過ぎた、1980年代後半だったと記憶している。スーパーの日用品売り場でたまたま目に止まり、
「お、ゴーグルピンクの人じゃないか。こんな仕事もしているのか」
と、少し意外に思ったのを覚えている。「ゴーグルファイブ」後の彼女は「カンフーチェイン」や「思春期の妻たち」になど出ており(どっちもちらっとだけ見た)、その後も女優業を続けているとばかり思っていたから、こうした仕事もこなしていたことに、少々場違いな印象を受けたのである(元々モデル出身だったことは後から知った)。

ネットの情報などでは、「フラミンゴシリーズ」のモデルは90年代の仕事とされているが、もう少し早い時期に撮影されたものではないだろうか。下に貼った1992年の「ウィスパー」CMの動画と比べても、パッケージの方がかなり幼い印象を受ける。

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大川めぐみの「その後」については、いろいろな情報がネットで飛び交っているようだが、どこまでが事実かわからないので、ここではこれ以上掘り下げることはしない。ただ、

小川一枝(本名)→大川一枝→大川めぐみ→小川璃瑠子→眞間一枝

と、頻繁に変わっていった芸名が、この人の平坦ではなかったであろう芸能人生を物語っているようだ(現在は平穏に暮らされているらしい)。

それにしても、今から30年近く前、この国がバブルに浮かれていたころに撮影されたであろうこのパッケージ写真が、平成28年の現在においても、まったく古臭さを感じさせず、それどころか、今なお瑞々しい美しさを纏(まと)っていることには驚きを禁じ得ない。

これほどの普遍的な美を備えた大川めぐみがどうしてブレイクしなかったかは大きな謎だが、彼女と同時代の「角川三人娘」にしても、一番正統派美少女と評判の高かったお嬢さんが、一番大衆のハートをつかむことができなかった。普遍的な美しさというのは、移り変わりの激しいポピュリズムとは本質的に相容れないものなのかも知れない。

【大川めぐみ動画集】(リンク切れの際はご容赦を)


エリエールCM


ウィスパーCM


花咲くゴーグルピンク(大川めぐみVersion)
posted by taku at 19:36| 特撮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月28日

鎌倉アカデミア創立70周年記念イベント(1)

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桜の便りもあちこちで聞かれるころになってきました。桜と言えば春、春と言えば入学の季節です。
今からちょうど70年前、すなわち1946年の春、古都鎌倉で「鎌倉大学校」という民間の教育機関が産声をあげ、約250名の学生が入学しました。これが後の「鎌倉アカデミア」です。学校自体はわずか4年半しか存続しませんでしたが、いまだにそのユニークな「自由大学」を語り伝えようという動きは衰えていません。

今年はそんな「鎌倉アカデミア」の創立70年を記念し、複数のイベントが地元の鎌倉で開催されることになっています。

その第1弾となるのが、4月15日(金)〜17日(日)の3日間、鎌倉市川喜多映画記念館において行われる『影絵劇と映画≠楽しむ 劇団かかし座との3日間』。

劇団かかし座は、「鎌倉アカデミア」の演劇サークル「小熊座」を母体として、演劇科の第1期生だった故・後藤泰隆(現在の代表・後藤圭さんのお父上)が設立したもので、いわば「鎌倉アカデミア」は、かかし座のルーツともいうべき存在なのです。

イベントの詳細はこちらのページフライヤーをご覧下さい。

劇団かかし座のバックステージを描いた私の監督作『影たちの祭り』が連日上映されるほか、1957年に後藤泰隆によって制作された『アリババと40人の盗賊』や後藤圭さんの手による『やまなし』(原作:宮沢賢治)、さらに「千代太郎こども劇場」(1976〜81年にTBS系で放送された影絵番組。かかし座が制作を担当)の作品群が数十年ぶりにお蔵出し公開されます。しかも、今日では貴重なフィルム上映!

日替わりのトークショーも行われ、15日に後藤圭さん、16日は私こと大嶋拓、そして17日は「鎌倉アカデミア」演劇科の第2期生で、かかし座作品の脚本を多数手がけてきた劇作家の若林一郎さん、という顔ぶれ。また、16日には影絵制作のワークショップ(親子影絵教室)も行われます。

さて、先週の木曜日(3/24)、その鎌倉市川喜多映画記念館に、打ち合わせとチェック試写のために行ってまいりました。

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いつもにぎやかな小町通りをまっすぐ進み、次第にひとけが少なくなってきたあたりで左手を見ると…

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現在は「映画女優 原節子」と題した特別展が開催中(4月以降は上映やイベントも)。

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掲示板のすぐ先を曲がると、静かな裏通りに。この先が記念館です。

記念館では、キュレーターの増谷文良さん、かかし座の西垣勝さん、菊本香代さんと、おもにワークショップ(親子影絵教室)の実施場所や段取りの打ち合わせをしました。

三者協議の結果、ワークショップそのものは、ロビーとしても使われている「情報資料室」で行うことになりましたが、出来上がった影絵人形を投影するスクリーンを設置するスペースが確保できません。さて、どうしたものか…。

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真剣に話し合う御三方(別に顔出しNGではないのですが、全員後ろ姿になってしまいました)。

そこで、映画の上映スペースとして使用されている「映像資料室」の大スクリーンに、影絵人形の投影を行うことが決定。普段は小津安二郎、黒澤明、成瀬巳喜男などの名画が上映されている実際の映画スクリーンに、子どもたちの作った影絵が映し出されるわけです。何だかすごいですよね。講師を務めることになった菊本さんも、「こういう場所でのワークショップは初めてなので楽しみです」とおっしゃっていました。私としても、是非多くの方に参加してもらいたいと思うのですが、定員が20名のところ、すでに応募者が10名を超えているとのことなので、お申し込みはどうぞお早目に。

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上画像は、小型プロジェクターの位置を決めているところ。室内が暗く画面がブレブレのため、小さい画像をコラージュしてみました。

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なお、菊本香代さんには16日の、私が出演するトークショーにも特別ゲストで加わっていただくことになりましたので、こちらもどうぞご期待下さい。

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菊本香代さんは『影たちの祭り』のメインビジュアル(上画像)になっている方で、現在かかし座のトップ俳優のお一人です。6月にはスペインで行われる国際人形劇フェスティバルにも参加されるとか。いつも全力投球の姿勢が素敵です。

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こちらはドイツ製の、35mm&16mm兼用映写機。かかし座のフィルム作品はこの映写機で上映されます。『影たちの祭り』は素材がブルーレイなので、この映写機は使いませんが、DLPプロジェクターの画像もなかなか綺麗で、チェック試写は問題なく終了。これで準備は整いました。皆様方のご来場を心よりお待ちしております。

【追加情報】

《鎌倉アカデミア創立70周年記念祭》

日時:2016年6月4日(土)9:30〜16:30
会場:浄土宗大本山 光明寺(鎌倉市材木座6-17-19)
鎌倉アカデミア(鎌倉大学校)は1946年5月に、材木座光明寺にて開校しました。今年、2016年は創立70周年にあたります。このイベントでは卒業生や関係者のトーク、授業の再現、鎌倉アカデミアゆかりの人形劇団「ひとみ座」による公演などを行います。
posted by taku at 14:41| 鎌倉アカデミア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月20日

相似形な猫

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今回紹介するのは、約3年前の映像です。撮り貯めた映像素材を整理していたら出て来ました。

その当時住んでいた「向ヶ丘ハイツ」の庭によく出没していた2匹の猫です。おそらく兄弟なのでしょう。顔立ちや毛の色のみならず、ポーズまでもそっくりです。


https://www.youtube.com/watch?v=5D7YLWfCVFA


https://www.youtube.com/watch?v=chL1-ZKmeWs

「向ヶ丘ハイツ」が今風の賃貸住宅に建て替わった今、彼らはどうしているのでしょう。私はのどかなこのハイツを大いに気に入っていたのですが、ある事情で退去を余儀なくされたのでした(詳細は「立ち退きの記」というページに書きましたので、ご興味のある方はお読み下さい)。
posted by taku at 21:25| 動画紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月06日

渡辺宙明 卆寿記念コンサートVol.2

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昨日(3/5)、「渡辺宙明 卆寿記念コンサートVol.2」に行ってまいりました。会場は前回と同じ、渋谷区文化総合センター大和田4F さくらホール。

前回、かなりの燃え尽き感があったので、本当はVol.2以降はパスするつもりだったのですが、キカイダー、イナズマンのみならず、デンジマンの組曲まで演奏されるということが昨年12月の時点で明らかになったため、前回のコンサートについてのブログで、

「デンジ姫のテーマ」は屈指の名曲なので、いつかこの曲を生演奏で堪能してみたい。そのためにも、ぜひ「電子戦隊デンジマン」組曲を!

などと声高にリクエストした私としては、行かざるを得なくなったというようなわけです。しかし、果たしてお目当ての「デンジ姫のテーマ」は演奏されるのか?? 期待半分、不安半分で会場に赴いたのでしたが…。

結果から書きますと、大変残念ながら、あの哀感に満ちた「デンジ姫のテーマ」のメロディーが会場に流れることはありませんでした。パンフレットの解説によると、「劇場版に合わせて制作されたサントラアルバム『テーマ音楽集』に収録された音楽は割愛されている。(中略)組曲は純粋にテレビ用BGMからのみ選曲構成した」とのことで、そういうコンセプトでは、劇場版用BGMである「デンジ姫のテーマ」が選ばれるはずもありません。とは言いつつも、何とも残念でしょうがなく、コンサートのしょっぱなでそういう厳然とした事実を突きつけられてしまったためか、あとは、何となく気持ちの高揚が前回よりも控えめなまま、ラストまで突き進んでしまった感じでした。
また、前回が50人近いフルオーケストラだったのに対し、今回はサブタイトルにも「ブラスサウンドの魅力」とあるように、全体で22人のブラスオーケストラで、弦楽器はゼロ。かなりこじんまりした編成で、たしかに当時のサウンドトラックの再現ということならこれで正解なのでしょうが、前回のフルオケと比較してみると、いささか音の厚みと広がりに乏しいように感じられたのでした(これは完全に個人的な見解です)。

今回の演奏曲目は次のとおり。

宇宙刑事ギャバンより主題歌(1982)新アレンジ版

前回の「ギャバン組曲」では、主題歌サビ部分のメロディーが演奏されなかったため、これは嬉しい趣向でした。

デンジマン組曲(1980)

演奏後、成田賢氏による主題歌の歌唱あり。

キカイダー組曲(1972)
イナズマン組曲(1973)

休憩(15分)

ゴーグルファイブ組曲(1982)
ゲッターロボ號組曲(1991)

さて、演奏終了後は前回同様、「みんなで歌おう」コーナーもあったのですが、ここで何とも豪華なゲストシンガーが次々登場し、そのたび会場からは割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こりました。以下、曲名とゲストシンガーです。

「ああ電子戦隊デンジマン」(成田賢)
「大戦隊ゴーグルファイブ」(MoJo)
「宇宙刑事ギャバン」(串田アキラ)
「ゲッターロボ號」(水木一郎)
「ハカイダーの歌」(水木一郎)
「ゴーゴーキカイダー」

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渡辺宙明先生(中央)を囲むゲストの面々

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左からムトーユージ、伴大介、成田賢、渡辺宙明、福田滋(指揮)、水木一郎、串田アキラ、MoJoの各氏。前回のコンサートの時は、全員仕事で大阪にいて参加できなかったとのことだが、今回は勢ぞろい!

世にも豪華な歌声喫茶のようなひとときで、まあ、みなさんよく声を張り上げて歌うこと。私の右隣にいた、ガタイのいいおっさんも、つんざくような大声で、「デンジマン」や「ゴーグルファイブ」のコーラス部分(漕げ〜漕げ〜、とか、獅子たちよー獅子たちよ、とか)まで歌っていました。おかげで、肝心のゲストシンガーの歌がほとんど聞こえないという、よく考えるとかなりもったいない事態が起きていたのですが、全員が声をそろえて同じ歌を歌う一体感、充実感が勝っていたのでしょう。私も、この豪華な歌唱の場で声を合わせられただけで、このコンサートに参加した価値は充分あったと思います。また、前回よりもステージ寄りの席を確保できたため、撮影タイムにはかなり近い場所から宙明先生のご尊顔をカメラに収めることができました(冒頭の写真などはかなり気に入っています)。

それにしても渡辺宙明先生は相変わらずお元気で素晴しい。肌の色艶もおよろしいし、前回のコンサートの時より若くなられたようにさえ見受けられました。プレトークの最後では、ムトーユージ氏の提案で、「ギルの笛の音でジロー(伴大介氏)と会場中が苦しむ→キカイダーに変身して決め技」という即興パフォーマンスをやったのですが、その時には宙明先生も、ちゃんと頭を抱えて苦しげな表情をなさるなど、茶目っ気を披露されていましたし(この時の様子だけ見ると、本気で危ない状態の人という感じでしたが…)。
これからもますますご健康で、素敵なスコアを書き続けていただきたいと願っています。

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永遠の歌姫からもお花が届いていました
posted by taku at 20:40| 特撮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする