
『テレビマガジン』1972年9月号で「ショッカー怪人 人気コンテスト」が行われたのは特撮ファンなら周知の事実だが、その告知グラビアがこれ。全62体の写真をずらりと並べた「エントリー怪人カタログ」である。なお、『テレビマガジン』そのものは残っていないのであしからず。
★25ページのせつめいをよくよんで、ごうかしょうひんがあたる「人気コンテスト」におうぼしよう!
★「人気コンテスト」におうぼするときは (イ)すきな怪人 (ロ)つよいとおもう怪人 (ハ)こわかった怪人 を一つずつかいてください。くわしくは25ページをみよう。

前に紹介した同年刊行の黒崎出版『仮面ライダー画報』では、旧1号編(1クール)の初期怪人も2クール以降に特写されたスチールが多く使われていたが、ここでは、撮影当時のスチールが比較的多く採用されているのが嬉しい(蜘蛛男、蝙蝠男、サラセニアン、死神カメレオン、蜂女など。さそり男はショッカーベルト着用なので撮影時のスチールではないが、出回った時期から推定して1クール撮影時と思われる)。



今ひとつ注目すべきは怪人のナンバリング。

1の蜘蛛男から34の狼男まで(1〜3クール)はきっちり放送順だが、35のプラノドン以降(4クール〜)は制作順に変わる。


新1号編(5クール〜)の怪人も制作順で、48のドクモンドから58のナマズギラーまでつづく。

59のサイギャングと60のセミミンガは制作ナンバーが逆だが、どちらも同じ塚田正煕組(2本撮り)なので流れは崩れていない。
そして、映画版に登場の2怪人、61のザンジオー、62のカミキリキッドで締めくくり。
ちなみに黒崎出版の『仮面ライダー画報』と同様、ここでも青色狼男(実験用)は、別個体にも関わらず、ひとつの怪人としてカウントされていない(記載なし)。一方のドクガンダーは、同一個体なのに、別怪人としてカウントされている。これには少々納得がいかないような…。