2017年08月31日

『鎌倉アカデミア 青の時代』今後の上映予定

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映画『鎌倉アカデミア 青の時代』の今後の上映予定をお知らせします。

まず9月は、23日(土・祝)に第11回小田原映画祭にて1回だけの特別上映。小田原は鎌倉アカデミア演劇科1期生の廣澤榮(脚本家)の出身地であり、ご当地ゆかりの映画として上映されることになりました。会場は小田原コロナシネマワールド、13:30からです。上映後には、生前の廣澤と半世紀におよぶ交流があった加藤茂雄さん(俳優)と私(大嶋拓)のトークもあります。

また、同じ9月23日(土・祝)から29日(金)まで、名古屋シネマテークにて、連日12:35からの上映となります。公開2日目の24日(日)には、上映後の舞台挨拶に参加する予定です。

つづいて10月7日(土)から13日(金)までは、横浜シネマ・ジャック&ベティにて(上映時間はもう少ししたら決まると思います)。こちらは初日の7日(土)に舞台挨拶にうかがう予定です。

そして11月11日(土)には第12回鎌倉芸術祭にて、ご当地鎌倉でのイベント上映。会場は鎌倉駅東口から徒歩3分の鎌倉生涯学習センターホール、10:00/13:30/18:00 と、3回上映されます。2回目の上映後、15:40からは加藤茂雄さん(俳優)と私(大嶋拓)のトークが行われる予定です。

今のところ、年内の上映は以上です。ご来場を心よりお待ちしています。
posted by taku at 12:06| 鎌倉アカデミア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月30日

恐怖山荘(3) 闇を引き裂く怪しい物音

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アリ騒動、蚊の襲撃ときて、もはや生き物の脅威について書くこともないと思っていたが、ところがどっこい、2度あることは3度ある、台風5号が本州を縦断した次の日の晩、事件は起こった。

山荘のある信濃町というところは、台風が来ていても来ていなくても、どういうわけか夜の間に雨が降ることが多く、その晩もかなり勢いのある雨音が響いていた。そんな中、1時くらいに床に就いたのだが、ひと眠りして目を覚ますと、カサカサッ、カサカサッ、と隣のダイニングからなにやら物音がする(その物音で目が覚めたという方が正確かもしれない)。それは虫の羽音などではない、もっと生活感のある、人間に近い存在が発する音のように聞こえた。まさか、この山荘に侵入者が?(いやあ、これって結構怖いですよ。大声で助けを求めても誰か来てくれるような場所でもないし…)。
とにかく、その物音の主を確かめるべく、そっと、かつてはアリの巣だった引き戸を開け、ダイニングに向かったところ、物音は冷蔵庫とシンクの間に置かれた、高さ30センチ、直径24センチほどのブルーのくずかごから聞こえてきていた。

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この中で何物かがうごめいている。まずは人間ではなくてよかった、と胸をなで下ろしたが、では何か? 暗がりでちらっと姿を見る限り、ネズミのようだ。ゴミをあさっているようにも見えたが、実際にはくずかごにはゴミはほとんど入っていない。とすると、案外深いかごなので、入ったはいいが、自力では脱出できなくなり、それでもがいているのかも知れない。さて、この闖入者をどうしたものかと思いつつ、時計を見ると4時半。春風社の三浦衛社長なら起床時間かもしれないが(こちらを参照)、自分の感覚ではまだ真夜中である。ネズミの捕獲や観察などを本格的にやり始めては、貴重な睡眠時間が台無しである。というわけで、相手がくずかごの底でごそごそやっているその隙に、大きな段ボール箱で蓋をして、くずかごごと別室に移動した。これで敵は生け捕りの状態。朝になったらゆっくりとその姿を拝ませていただこう。

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そして9時。ついにご開帳である。おそるおそる段ボールの箱を取り去ると、そこにいたのは…

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やはりネズミでした。つぶらな瞳がなんとも可愛い。

先ほども書いたように、このくずかごにはほとんど何も入っていなかったのだが、どうやらヤツは、くずかごの上の方にぶら下げてある生ごみ系の袋から、フライパンの油を拭いたティッシュを引っ張りだし、それと一緒にくずかごに落下、そのままひと晩を過ごしたらしい(下画像参照)。

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「かなり深さがあるので、このかごからは出られないだろう」と、たかをくくって動画撮影を始めた時、事件は起きた!(下動画をご覧ください)



まさかの逃走である。一瞬の隙をつかれたというか何というか。一度逃がしてしまうと、人間がすばしっこいネズミを捕まえられるはずもなく。ヤツは冷蔵庫の裏に姿を隠し、その数分後、反対側の戸棚の影に移動したが、いつの間にかその戸棚の影からも姿を消し、それ以降は行方不明である。動画を見ていただくとわかるのだが、33秒あたりでヤツが窓に向かってダッシュする様子が映っている。だが、残念なことにそこは網戸になっていたのでヤツは外に出られず、室内を彷徨することになってしまったのだが、もし網戸でなく、普通に窓が開いていれば、今ごろは外に出ていたはずで、私も厄介ばらいができたということになるのだが…。

それにしても、ヤツはどこから来たのだろう。私の知らないうちに、この山荘に住み着いていたのか、それとも、どこかに抜け穴があって、自由に外との出入りを繰り返しているのか…。だとしたら、仮に外に放り出したとしても、また容易に侵入し、イタチごっこならぬネズミごっこがえんえん繰り返されるということになるのだろう。まあ、都心の住宅の屋根裏にもハクビシンが棲みつくくらいだし(私の実家にも数年間ハクビシンが棲んでいたが、東日本大震災を境に姿を消し、屋根裏には大量の糞だけが残された)、年代物の木造住宅には、小動物が出入りする穴などは無数に開いていると思っていた方がいいのかもしれない。

「この地球にいるのはわれわれだけではない。知らないうちに、異星人が侵入しているのだ」
とは特撮ドラマなどでさんざん言われていることだが、こんな僻地の山荘でも、
「この山荘にいるのはわれわれだけではない。知らないうちに、異生物が侵入しているのだ」
とつぶやかなければならないとは、なんとも難儀なことである。
posted by taku at 16:03| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月29日

恐怖山荘(2) 吸血地獄

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アリ騒動もひと段落し、ようやく平穏な高原の夏休みを満喫できると思ったのだが、どうも、大自然の懐(ふところ)は人間様に対しては優しくないことが多いようだ。時を空けず、今度は、さらに実害のある敵との戦いが始まった。

その敵とは、蚊。たかだか蚊とあなどるなかれ、このごろのヤブ蚊は凶暴化しており、衣類の上からでも刺してくるし、一度刺されると直径2センチほども赤く腫れ上がり、その痛み交じりの痒みは4、5日も続くのだ。一度痒みが引いてきた、と喜んでいると、数時間後にまたぶり返す、という繰り返しで、それが就寝中だったりするともはや拷問の域である。

外出の時は極力肌をさらさないようにしたり、歩きながら両腕をぶんぶん振り回して自主防衛をするものの、部屋の中ではどうしようもない。窓を開け放つ時には必ず網戸にしているのだが、それでも奴らは周到に入り込む。そして音もなく、姿も見せぬまま、吸血行為を繰り返すのだ。この恐ろしさ、おぞましさには戦慄するしかない。
「え、蚊って『プーン』ていう音がするし、姿も見えるでしょ?」
と突っ込んだアナタ、アナタは多分お若い(四十代までの)方なのでしょう。人間、半世紀以上生きてくると感覚器官もだいぶ錆びついてきて、蚊の飛ぶ音(モスキートノイズ)などの高周波を聞き分けることが困難になるし、目のピント調節機能も衰えるから、体長6〜7ミリ程度の蚊の姿をしかととらえて、両手でパチン!と打ち据えることなども至難の業となるのだ。

参考までに…(音量注意)

ちなみに私は13,000Hzまでしか聴き取れませんでした。

かくて、室内でこうして文章を打っている間にも、奴らの吸血は静かに続き、私は痛み交じりの痒みに悶え続けるのだ。昼夜を問わず、液体型の電気蚊取りは点けるようにしているのだが、蚊が床に落ちている姿がいまだ確認できていないところを見ると、あまり効き目はないのかも知れない(実際のところ、虫を殺すような有毒物を日常的に焚いているのもあまり気分のいいものではないので、数時間ごとに点けたり消したりを繰り返すものだから、ますます効果も薄まるのだろう)。

こうして、見えない吸血鬼を撃退する術(すべ)もないまま、日々ぶり返す痒みと新たな痒みに耐えつつ、北信濃での休日は過ぎていくのだった。

今回の話は、「人間というのは生まれながら罪深い生き物なので、どんな環境に身を置いても、すべてにおいて満たされた時間を持つことはできないのだ」という教訓のようである。

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2017年08月28日

恐怖山荘(1) 白と黒の悪魔

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そろそろ夏も終わりだが、今年の夏、黒姫の山荘で私が体験した、血も凍る恐怖の体験談をお届けしたいと思う。心臓の弱い方、臆病な方は、くれぐれもこの先を読まないことをお勧めする(一応警告)。

それは7月下旬のある日のこと。新幹線と北しなの線を乗り継いで日没のころに黒姫着。朝と夕方しか運転しない路線バスに揺られ、1年ぶりの山荘にたどり着いた。簡単な荷物整理と夕食を済ませ、今夜は早く休もうと23時ごろに床を取り、ダイニングと寝室の間の引き戸を閉めようとしたその瞬間、惨劇は起きた。

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バラバラバラッ、と、突然何かが頭上から降ってきたのだ。床に落ちた白い粒と黒い粒…黒い粒は動いている。アリだ。そして白いのは卵。アリが、何と引き戸の上の隙間に巣を作っていたのだ。

アリのほうも寝込みを襲われた感じでパニクっており、慌てて卵をどこかに避難させようとしている。向かう先がわかっているわけもないのだが、とにかく卵を守ろうとする本能が彼らを闇雲に動かしているのだろう。こちらも、しばらくは呆然とその様子をながめていた。しかし、ファーブルならいざ知らず、深夜にいつまでもこんな「観察」などしていられない。

それにしても、どうしてわざわざ人の家の中に巣を作るのか! 山のアリだったら普通に土の中に巣を作ればいいじゃないか! すでにお休みモードだったのに、一気に覚醒してしまい、その怒りも手伝って、この不法侵入者には速やかにお引取りいただくことにした。本来殺生は嫌いだが、放置してはこちらの安眠や穏やかな生活が妨げられるのは確実なので、心を鬼にして殺虫剤の噴霧である。やがて数十の白と黒の粒は動かなくなった。それらの躯(むくろ)は、掃除機に吸わせるのも気が進まなかったので、薄いビニールの袋(スーパーの品物を詰めるところに設置されているペラペラのやつ)にまとめて入れて捨てることにした。その際、アリの卵なるものに初めて触ってみたのだが、ぷにぷにして少し湿り気のある、いかにも生命の根源という感じの物質であった。この卵ひとつから、果たしてどれくらいの数のアリが生まれてくるのだろう?(注:後日ネットで調べたところ、基本的に卵ひとつからアリ1匹のようだ。それにしてはでかいなと感じるのは私だけ?)

その夜はそれで終わったが、翌朝、その引き戸を開閉するとまたバラバラバラッと白黒の粒が落ちてくるという前夜の状況がそっくりそのまま再現され、頭を抱えてしまった。これはもう「元から絶たなきゃダメ!」と一念発起し、お世辞にも立て付けのいいとは言えない引き戸をどうにかはずして、その上をじっくり見てみた。

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まあこんな状態で、まだかなりのアリと卵が存在している。今回の不法侵入に対しては、一網打尽で臨むという方針をすでに決定しているので、もはや躊躇することなく、前夜と同じ方法で、数十分後、ついに駆除は完了した。

この山荘でももうずいぶん寝泊りしているが、こんな経験は初めてである。木を食べる白アリならいざ知らず、どうして普通のアリが家の中に巣を作るに至ったかは大いなる謎である。また、アリのコミュニティには女王アリがいるはずだが、今回その女王を発見することはできなかった。もしや、女王は密かに逃げ延び、捲土重来を計っているのではないか。だとすると、私もまだまだ枕を高くして眠れないわけだが…。

最近ちまたでは、外来種であるヒアリの脅威が問題となっているようだが、見慣れた在来種のアリも、時として思いがけない脅威をもたらすことがあるのだ(このシリーズ、あと2回続きます)。
posted by taku at 18:55| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月12日

密会の映画館

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今月初めに降ってわいた女優S・Y(50歳にして再ブレイク中!)と同世代医師とのW不倫疑惑。「スケバン刑事」世代の自分としては、最近妙にきれいになって往年の輝きを取り戻したかに見えたS・Yに少なからずときめくものを感じ、Eテレの「物理基礎」までチェックするようになっていたのだが、そんな矢先の週刊誌報道である。
「何でだよ〜」というガッカリ感とともに、ああ、ときめく相手がいると、やっぱり女性は美しくなるのね、と妙に納得するものもあった。

S・Yと医師は、果たして一線を越えたのか越えていないのか、みたいなことでワイドショーなどは騒いでいたようだが、実際どこまでの関係になっていたかは、これはもう本人同士にしかわからないことである。ただ、これは私見だが、男女とも五十代ともなると、その辺の行為そのものへの欲求は、若い人たちほど露骨ではなくなるのではないだろうか。私は現在54歳で噂の医師とほぼ同い年なのだが、二十代や三十代のころの性的エネルギー(フロイトの言うところのリビドー)と現在のそれとを比較してみると、その低下は圧倒的で、同じ人間でどうしてこうも変わるのかと首を傾げることが多い。もっとも、生殖年齢を過ぎれば性欲が減退していくのは自然の摂理でである。異性を求める気持ちは死ぬまで継続すると思うが、加齢とともに、プラトニックなものに回帰していくような気がする。したがって今回の件も、たしかに「恋人つなぎ」はしたかも知れないけれど、それはいわば双方の精神的な結びつき、親愛の情を示すものであり、ただちにドロドロの愛欲行為に直結するものではないように思われるのだ。もちろん、だからといって、既婚者同士がこういう形で密会していいということにはならない。いや実際のところ、瞬発的、火遊び的な激しい一夜の情事よりも、長期間(関係は5年におよぶという報道もあり)の深く静かな精神的結合の方が、双方の夫婦関係に大きなダメージをもたらすものとなるだろう。

S・Yと医師とは、これからどうしていくつもりなのか? それぞれの家庭は今後どうなっていくのか? いろいろと興味は尽きないが、私自身は独身で結婚歴もないため、配偶者以外を好きになる気持ちも、配偶者に裏切られる気持ちもリアルに想像することができない。この問題について論じるのはこの辺にした方がよさそうだ。

【追記】その後、S・Yと医師とは不倫関係を認め、S・Yは女優としての活動を自粛するに至った(「物理基礎」も11/22放送までとのこと。トホホ)。私は上に、「双方の結びつきは精神的なものではないか」というようなことを書いたが、それははかない一ファンの願望に過ぎなかったようだ。(10/6)

さて、この報道で私が興味をそそられたのは、大きく取り沙汰された別宅マンションでの密会ではなく、7月26日夜の「横浜の映画館デート」である。週刊誌によれば「準新作映画を上映する小さな映画館」とのこと。記事には「横浜・伊勢佐木町裏の路地に到着」などと書かれていたため、当初ネットなどでは、この映画館は伊勢佐木町の横浜ニューテアトルではないか、とささやかれていた。しかし、横浜ニューテアトルではその時期、2人が鑑賞したという『光をくれた人』は上映されていない。また、映画を見終わったあと、S・Yが先に劇場の階段を下り、入口でチラシを物色していたと書かれているが、横浜ニューテアトルは劇場が地下にあるので、映画を見終わったあとは、階段を上らなくてはいけない。
以上の2点から、映画館が横浜ニューテアトルでないことは明白である。となるとどこか。その時期に『光をくれた人』を上映していた横浜の映画館はひとつだけだったので、答えはすぐにわかった。それは、『濱マイク』シリーズの舞台になったことでも知られる「横浜日劇」のお隣りで旧「横浜名画座」、すなわち現在のシネマ・ジャック&ベティである。そう当たりをつけた上で例の「恋人つなぎ」写真を見直すと、たしかにチラシ置き場も入口外観も、シネマ・ジャック&ベティ以外の何物でもない。実は、拙作『鎌倉アカデミア 青の時代』が10月にこの劇場で上映されることになっており、最近も何度かここを訪ねて打ち合わせをしているので、チラシ置き場や入り口周辺などは、かなり見慣れた風景なのであった(ちなみに前作『影たちの祭り』は横浜ニューテアトルで上映されている)。

というわけで、私は今、自分の映画が公開される映画館が、時のスキャンダルの舞台となった事実、というより、あのS・Yが、何度となく足を向ける劇場であったという事実に、少なからず胸をときめかせている(チラシを物色するということは、次もまた観に来る意志があるということだ。できるなら『鎌倉アカデミア 青の時代』も観に来て欲しい!)。
最後に宣伝ぽくなってしまい恐縮だが、渦中のS・Yもお忍びで利用する横浜の映画館シネマ・ジャック&ベティにて、『鎌倉アカデミア 青の時代』が10/7〜13に公開となります。横浜近辺の皆様、どうぞお誘い合わせの上ご来場ください。
posted by taku at 17:52| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする