相変わらず加藤さんロスとコロナ禍と酷暑でまったく元気がありませんが、あまり家にこもってばかりいるのもよくないので、加藤さんが愛した相模湾の雰囲気にひととき浸ろうと、夏も終わりの8月28日、新江ノ島水族館(えのすい)に行ってきました。
しかし、入ってみると驚いたことに、右を見ても左を見ても、ほとんどがカップルか親子連れ。水族館て、単身で来るところじゃないんでしょうか。なんだか肩身が狭く、すぐに帰ることも考えましたが、「どうせ館内は暗いから、連れがいなくてもそれほど恥ずかしくないや」と思い直し、閉館までたっぷり3時間、相模湾の海底気分を満喫してきました。
メインの「相模湾大水槽」は想像以上の大きさで、本当に海の底にいるような感覚が味わえます。私は最初、この水族館は、実際の海底に穴を掘って建てたんじゃないかと錯覚したくらいです。ちなみに、物心ついて以来ずっと小田急線沿線に住んでいるにも関わらず、この「えのすい」に入るのはこれが初めてのことでした。
「大水槽」以外にも水深別に何種類も水槽があり、多様な魚の姿を見ることができます。イルカのショーもやっていました。
最近人気の高いクラゲについては、「クラゲファンタジーホール」というスペースが設けられています。デザインも宇宙的で、特撮ドラマのセットのようです。
この日はビデオカメラではなくコンパクトデジカメしか持っていなかったのですが、やはり動いている魚を撮るには静止画より動画の方がしっくり来るので、ほとんど動画ばかり撮っていました。その動画を編集したのがこちらです。
フルHDではなくハーフHDなので、画質的にはかなり難がありますが、何となく「えのすい」の雰囲気は味わっていただけるのではないでしょうか。
夕暮れの片瀬海岸。それなりの人出でしたが、夏休みにしては淋しい感じもしました。
ちなみに小田急線の片瀬江ノ島駅は、昨年初め、建て替えのために、90年の歴史を持つ旧駅舎の取り壊しが行われました(当時のことを書いたブログはこちら)。江ノ島が東京オリンピックのセーリング競技会場に選ばれたことがきっかけのようです。
これは取り壊し直前の駅舎(2019年1月20日撮影)。
オリンピックに間に合わせるべく建て替えが進み、現在はこんな感じ(ほぼリニューアル完了)。
旧駅舎の竜宮城イメージは思った以上に踏襲されています。
正面に設置されたモニターには、「えのすい」の紹介映像が映し出され、
ホームには何と、映像ではなく本物のクラゲの水槽が。
屋根の裏側にあしらったレリーフも凝っています。江の島に伝わる「五頭龍」がモチーフだとか。
以前の駅舎が、どこかハリボテ感が漂っていたのに比べると、ずいぶんゴージャスな作りになっています。オリンピック景気を当て込んで、相当な予算を投入したのでしょう。今となっては何をか言わんやですが。
家に帰ってテレビをつけると、そのオリンピックを招致した総理が辞任を発表したとのニュースが流れていました。