2017年11月17日

『鎌倉アカデミア 青の時代』@鎌倉芸術祭

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11月11日、鎌倉生涯学習センターのホールにて、『鎌倉アカデミア 青の時代』の上映会が行われました。主催してくださったのは、30年以上の活動実績を持つ「鎌倉・映画を観る会」の方々です。

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第12回鎌倉芸術祭参加イベントということで、筆書きの看板も飾られていました。

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ホールのロビーには、「鎌倉アカデミアを伝える会」のご協力によるパネル展示も。

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13時30分からの回の上映後には、加藤茂雄さん(俳優・演劇科1期)とのトークショー。加藤さんとは、5月の川喜多映画記念館、新宿K's cinema、9月の小田原映画祭とすでに何度もトークでご一緒しているので、初めからリラックスムードでしたが、その一方、さすがに以前聞いたことのある話がほとんどだろうと考えていました。しかし、その予想はいい意味で裏切られ、終戦後の鎌倉のリアルな食料事情、鎌倉大学の入学試験の具体的な内容(作文のテーマは「光明寺の印象」で、加藤さんは小さいときから毎年通っていた「御十夜」の思い出を記したとのこと)、1年生の時の学費は、今では行われていない「あぐり網」という漁法で、魚が吹き上がるくらい取れた時の日当でまかなったことなど、私も初めて聞くエピソードが多数披露されました。やはりご当地でのトークは、ローカルな話を理解してもらいやすいからでしょうか、加藤さんの語りはいつも以上に滑らかで、説明も文字通り「微に入り細を穿つ」という感じでした。

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さらに、開校初年の前半だけ教えにきていた千田是也の強烈な印象、課外授業の一環として、1946年6月に帝国劇場で上演された新劇人合同公演の『真夏の夜の夢』や9月上演の『どん底』の本番前総稽古を見学し、それが演劇への思いを掻き立てる原動力となった話など、飢えていたけれど熱かった時代のエネルギーが伝わってくるようでした。『どん底』の稽古を見た翌日には、音楽の担当教授だった関忠亮から「夜でも昼でも 牢屋は暗い」という劇中歌を習い、学生みんなしてその歌を歌いながら鎌倉の町を練り歩いたというエピソードも。歌の一部を加藤さんが朗々と披露されたのには少々びっくりしました(加藤さんの歌というのはあまり聴いたことがなかったので)。

1時間近くがあっという間に過ぎ、最後に、会場においでくださった関係者の方たちにひとことずつご挨拶をしていただき閉幕となりました。教授講師では服部之總のお孫さん4人、吉田謙吉のお嬢さんの塩澤珠江さん、学生では沼田陽一氏(作家・文学科1期)の妹さん、若林泰雄氏(文学科1期)のお嬢さんらにお言葉を頂戴しました。ご来場いただいた大勢のお客様に心より御礼申し上げます。

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5月に出版された加藤さんの絵本『茂さん』も販売していました(完売御礼)。右は光明寺で11月26日に行われる『リトルボートストーリー』というお芝居のチラシ。なんと加藤さんはこれにも俳優として出演されます。

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92歳にして漁師と俳優の二足のわらじ。加藤茂雄さん、生涯現役の「浜役者」として、これからもますますお元気で!

※今回の写真は、最後の1枚をのぞき、ライターの友井健人さんが撮影したものです(一部動画からのキャプチャあり)。どうもありがとうございました。
posted by taku at 18:15| 鎌倉アカデミア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする