2008年04月04日

30年後の同窓会

キャンディーズが解散して、今日でまる30年だという。
1978年の4月といえば、私は中学3年にあがったばかり。当時、男子生徒の間では、ピンクレディー派とキャンディーズ派がはっきり分かれており、どちらかというとピンクレディー派の方が優勢であった。私はそのころアイドルといえば太田裕美ひとすじだったから、そういう二大政党(?)の争いとは距離を置いていたのだが、どちらかを選べ、と言われれば、迷わずキャンディーズを選んだ。

こういうのは好みに属することなので、別に理由づけをしても始まらないのだが、ピンクレディーについては、阿久悠のケレン味たっぷりな歌詞と、まるでキャバレーのホステスのような(当時は見たことないけど)過剰なお色気路線が、どうにも受け容れられなかったというのが正直なところだ。対するキャンディーズも、まあ、ピンクレディーと似たり寄ったりの衣裳をつけていた時もあるが、セクシーというよりはキュートで、歌や踊りも安心して見ていられる、正統的アイドルグループであったと思う。また、当時毎週見ていた「8時だョ!全員集合」にレギュラー出演しており、コントや体操のコーナーなどでおなじみという親近感もあった。「春一番」や「暑中お見舞い申し上げます」など、思わず口ずさみたくなるヒットナンバーも多い。ちなみに個人的に一番のお気に入りだったのは「哀愁のシンフォニー」で、今でもあのイントロの「ダバダ〜」を聞くと、軽い陶酔感を覚えるのである。

というようなわけで、それなりにポイントが高かったキャンディーズだが、当時はなにしろまだ中学生であり、後楽園球場でのファイナルカーニバルに足を運ぶということは思いもよらなかった(しかし何故か、同じ年の5月13日に横浜スタジアムで行われたかぐや姫の復活コンサートには出かけている)。実際、あの解散コンサートに熱狂した若者の多くは大学生だったようで、私より4〜5歳くらい年上なのではないだろうか。

そして、あの日からちょうど30年が過ぎ、記念のイベントが水道橋で開かれたらしい。以下はネット記事より抜粋。

イベントには約2000人が参加。スクリーンに解散コンサートの様子が再生されると、40−50代と見られるファンは「ランちゃーん!」など太い掛け声と共にスクリーンへ紙テープを投げ、若き日の熱狂を再現した。
 (読売新聞)


50歳前後のオヤジらファン約2000人が集結、青春時代にタイムスリップした。解散コンサートのフィルム上映でイベントで、ファンたちは「ラン、スー、ミキ!」と、3人の名前を絶叫コール。
 (共同通信)


50歳前後になったオヤジらファン約2000人が集結、青春時代にタイムスリップした。開演前から掛け声の練習に盛り上がり、「春一番」「微笑がえし」などの映像に3人の名前を絶叫コール。普通のオヤジには戻れない、とばかりに紙テープを投げ、30年分のときめきを爆発させた。
 (スポーツニッポン)


何か、オヤジ、オヤジのオンパレードである。記事の論調から、うっすら悲哀が漂うのは、書いている記者たちもおそらく同じオヤジ世代だからだろうか? それにしても、「普通のオヤジには戻れない」なんて誰が言ったんだ?

なお、そのイベントに、予想どおり3人の姿はなかった。キャンディーズの電撃的な解散はいくつかの謎に包まれているが、とにかくこれくらい再結成をしない、いや、それを口にすることさえタブーになっているグループというのも世の中には珍しいのではないか。しかも3人のうち2人は現役の芸能人(女優)である。なのに彼女たちは、再結成はおろか、キャンディーズ時代の思い出を語ることさえ拒み続けている。ここまで徹底した黙秘戦略は、誰か影のプロデューサーでもいるのか、それとも、3人の断固たる総意に基づくものなのか? 当時人気を二分していたピンクレディーが、解散後も何度となく再結成を繰り返し、当時と変わらぬ衣裳と振り付けで営業を続ける姿には圧倒されるばかりで、これはこれで大変なプロ根性を感じてしまうのだが、とにかく、70年代を彩った2つのアイドルグループは、どこまでも正反対の歴史を刻んでいくようだ。

candies.jpg 1977年9月号「明星」の付録。折り目が残念!
posted by taku at 23:57| レトロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする