2011年07月26日

タクラマチャンネル開設!

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お知らせです。YouTubeに、タクラマネット専用チャンネル、通称タクラマチャンネルを開設しました。

■■タクラマチャンネル■■ ←こちらをクリックすると飛びます

タクラマチャンネルでは、大嶋拓が製作した映像作品の予告編やダイジェストなどがご覧いただけます。7/26現在、動画の数は10個程度ですが、今後は、チャンネル内のオリジナルコンテンツも充実させていきたいと考えています。

それにしても、こういう映像公開ツールを、まったくコストをかけずに持てるようになるとは、大変な時代になったものです。もちろん、サイトの存在を多くの人に知ってもらうには、相応の努力と工夫が必要になるでしょうが、作り手にとってまず大切なのは、表現する場所をきちんと確保することだと思います。
放送局というメディアに頼らなければ映像や音声を流すことができなかった時代は、アナログ放送の終焉とともに過去のものとなっていくのでしょう。


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2011年05月17日

『龍の星霜』刊行!

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少しご報告が遅れてしまいましたが、去る4月30日に、私にとって初めての著書『龍の星霜』が刊行されました。もっとも、大型連休がはさまってしまったため、アマゾンなどに情報が上がってきたのは5月10日前後です。

さて、これは一体どういう本なのでしょう。ここでは、初めて読む方にもわかりやすいように、なるべく懇切丁寧に説明したいと思います。
タイトルと表紙の印象だと、ちょっと歴史小説風ですが、その下に赤い字で「異端の劇作家 青江舜二郎」という副題があって、どうやら伝記のたぐいらしいということがわかります。その言葉どおり、青江舜二郎という劇作家の一生を描いた本で、ジャンルとしてはノンフィクションということになるでしょうか。
なお、タイトルは「りゅうのせいそう」と読みます。「龍」は、青江舜二郎が辰年だったので、それにちなみました。実際、青江は架空の生物である「龍」にふさわしく大変な理想主義で、現実との折り合いに最後まで苦労した人でした。また「星霜」は「幾星霜」などという言葉もあるように、年月、歳月のことですが、どう読むのですかと、何人かの方に聞かれました。奥付けだけでなく、表紙にもルビをふるべきだったかも知れません。ふたつを合わせ、「龍(=青江舜二郎)の生きた年月」という意味あいです。

青江舜二郎というのは1904年に生まれて1983年に亡くなっており、20世紀のほぼ全般を生きた人です。和暦でいうと、生まれたのが明治時代後半、大正時代に青春期を送り、昭和が終わる6年前に他界しています。
ご存知のとおり、20世紀というのは世界全体が激しい変化を遂げた時代です。青江が生まれる30何年か前まで日本は江戸時代で、武士がちょんまげを結って刀を差して歩いていたのに、青江が40代の時にテレビが出来て、60代になるころにはロケットが月まで到達していました。そしてそんな文明の驚異的進歩の狭間には2度の世界大戦があり、多くの犠牲が払われたのです。

青江の生涯を振り返ると、そんな時代のうねりが否応なく見えて来ます。関東大震災、経済恐慌、満洲事変、日中戦争から敗戦、戦後の復興、高度経済成長…。
「個人の行動は純粋にその人間の自由意志に基づく」なんていうのは大いなる幻想で、実際はその時代その時代の波をモロにかぶって、その中でもがきながら、どうにか、最良と思われる選択をしているに過ぎないということが、彼の人生を追ってみるとよくわかります。

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青江舜二郎

この評伝はもともと、2009年4月から2010年3月まで、秋田魁新報という秋田の新聞に連載した文章に手を入れて、1冊にまとめたものなのですが、大震災が起きた3月11日以降にあらためて読み直すと、ひとつひとつのエピソードが一層胸に迫ってくるように感じます。あの震災までの日本は、経済的には停滞が続いていたものの、どうにも「ぬるい感じ」が蔓延していて、人生や日々の生活について真摯に考えてみるという雰囲気はありませんでした。しかし今は、日本人全部に、きわめて深刻な問題が突きつけられています。「目先の便利さや快適さに目を奪われて、われわれは大事なものを見失っていたのではないか」「人生において、真によりどころとすべきは、一体何であるのか」。そんな問いに対して、青江の生涯は何かしらの示唆を与えてくれるようにも思っています。

この本は、ノンフィクションではあるものの、青江の人生がかなり波乱に富んだものであるため、これでもかというくらいドラマティックな展開になっています。登場人物も、教科書でおなじみの新劇の父¥ャ山内薫からアジアの歌姫・李香蘭、国際俳優の早川雪洲、プロレスの王者・力道山、人間国宝の女形・花柳章太郎、そして劇作家で俳人の久保田万太郎など多士済々。
久保田万太郎が青江の戯曲「一葉舟」を自作と偽って発表したため起きた著作権を巡る民事事件は、当時あまりマスコミが取り上げなかったので、本書で初めて詳細を知るという方も多いのではないでしょうか。劇壇の大ボスだった久保田を訴えたことにより、青江は日本演劇界で居場所を失ってしまうのですが、そのことが後に、演劇とは異なるジャンルで大きな成果をもたらすのですから、「禍福はあざなえる縄の如し」とはよく言ったものです。

申し遅れましたが、青江舜二郎というのは私の父です。年の差が59歳もあるので、よく祖父と間違われるのですが、れっきとした父親です。とは言うものの、いわゆる作家の子どもが書いた「私的な回想録」とはかなり違ったものになっていると思います。ベースになったのは、青江がまだ幼かった私のために書き残した「父の略歴」という手記と断片的な随想など。しかしそれだけでは客観性に乏しいので、国会図書館など複数の図書館を回って、昔の新聞や雑誌を閲覧したり、直接青江を知る方に話をうかがいに行ったり、「裏を取る」ための時間をかなり費やしました。何しろ青江舜二郎の評伝はこれが初めてのものなので、青江の人生行路をなるべく誤りなく記録し、後の世に伝えたいと考えたのです。

私は小学生の時から8ミリカメラを回してきて、それがそのままダラダラ続いた結果、現在では「映画監督」とか「映画作家」という肩書きを使わせてもらうことが多いのですが、そもそも8ミリカメラを手にするようになったのは青江の影響です。その意味では青江は父というよりは「師」と呼んだ方がふさわしいと感じます。そのあたりのことは本書の後半に書きました。また「火星のわが家」という映画の成立にも、青江は深く関わっています。

青江舜二郎のことをもう少し知りたい方は、その名前で検索していただければ、ウィキペディアにも記載がありますし、青江舜二郎電子資料室というサイトもあります。アマゾンでも何十冊かの書籍がヒットしますが、その大半は評伝や研究書などのノンフィクションで、劇作家といいつつ、戯曲以外の執筆活動もかなり広汎に行った人であることがわかります。今回帯に推薦文を書いて下さった北海道大学准教授の中島岳志さんは、青江の仏教研究者としての部分にかなり興味を抱かれたようで、5/15のツイッターで、「青江の『仏教に於ける人間の探究』を古書店で購入して読んでみたが、かなり面白い」と発言されています。このように本書を通し、青江の業績がさまざまな角度から再検証されることは、大変に嬉しいことです。と同時に、青江のひたむきな生き方が、お読みいただいた方の心に、少しでも勇気や元気のようなものをもたらすことができれば、著者としてこれ以上の喜びはありません。


龍の星霜 大嶋拓著
春風社 四六判並製 224頁 1,575円(税込)
ISBN 9784861102745 刊行日 2011/4/30
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2009年03月26日

評伝の連載開始

来たる4月4日から、秋田魁新報の土曜日学芸欄で、「異端の劇作家 青江舜二郎 〜激動の二十世紀を生きる〜」という評伝の連載を始めることになりました。青江舜二郎というのは秋田出身の私の実父です。

私自身は東京で生まれ川崎で育った人間なのですが、この半年の間に何度か秋田を訪れるうち、父の生まれたその土地に次第に不思議な郷愁を覚え始めています。それはやはり遺伝子レベルで体に刷り込まれた「何ものか」の仕業なんでしょうか。
いずれにしても、新聞連載というのは初めての体験で、しかも多岐に渡る仕事を残した実父のことを時系列に書いていくなんていうのも、どうにも自分の手に余る作業のように思われ、正直困惑しています。とはいえ、せっかくいただいた貴重な機会、先代を顕彰するひとつのきっかけになればと思っています。秋田近郊の方以外にはなかなかお読みいただけないかも知れませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

また、先日「青江舜二郎 電子資料室」というサイトを開設し、そこにもブログを作りました。当然〈青江ネタ〉限定なのですが、そっちはそこそこマメに更新しています。この間秋田に行った時、たまたまドラマの撮影で来日していたイ・ビョンホンに遭遇したネタなんかも書いていますので、ご興味のある方は、そちらものぞいていただけるとありがたいです。

青江舜二郎 電子資料室
青江舜二郎 電子資料室ブログ
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2009年03月14日

「凍える鏡」DVD 6月12日発売

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「凍える鏡」のDVDが、6月12日(金)ついに発売になります。

公開時に観そびれたという方も、お近くで上映がなかったという方も、もちろん「もう一度観たい」という方も、是非この機会にご覧になっていただけると嬉しいです。

「凍える鏡」
(2008年劇場公開作品)

監督・脚本:大嶋拓
出演:田中圭 冨樫真 渡辺美佐子

本編100分+特典20分
映像特典:
1)メイキング
2)舞台挨拶(完成披露試写&東京公開初日)
3)劇場版予告編
カラー/片面1層/日本語(ステレオ)/MPEG-2
商品番号 JVDD‐1412
¥3,990(税込)
発売:「凍える鏡」製作事務所
販売:株式会社 ジェイ・ブイ・ディー
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2008年07月10日

8月8日に8ミリ上映会!

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PFF(ぴあフィルムフェスティバル)が今年で30回を迎えるという。第1回「ぴあ展」の時から関わりを持ってきた者としたはまさに感無量だが、先日、それに関連した取材を田中圭くんと受けた時、私も入選してから今年でまるまる20年だと気がついた。
そう、あれは昭和最後の年。1988月に完成したミリ映画「ドコニイルノ?」が12月のPFFで、新宿シネマミラノのスクリーンに投影された。記念すべき劇場デビューの瞬間である。

あれからちょうど20年。平成も早20年。その辺のことを勝手に記念して、200日に、

大嶋拓の 激レアお宝ミリフィルム 蔵出し虫干し上映会!
(ラップ風に読むといい感じ…たぶん)

を開催することが急きょ決定!

年代もののミリ作品計6本を、これまた年代ものの映写機でカタカタカタカタと上映!大嶋拓は20年経ってもほとんど進歩してないじゃないか?とか、あのころの女子高生はなんでこんなスカート丈が長いんだ??とか、真夏の暑さを忘れる驚きと発見の連続!これを見逃すともう次はないかも知れませんので、どうぞお誘い合わせの上ご来場下さい。

【大嶋拓の 激レアお宝8ミリフィルム 蔵出し虫干し上映会】

[日時] 2008年8月8日(金)

Aプロ/11:00〜12:40
「魔法の瞳」「妹抱夢−マイ・ホーム−」
Bプロ/13:10〜14:50
「貝殻」「三島手風の生活」(イメージフォーラムフェスティバル92入賞)
Cプロ/15:00〜16:40
「美味しく食べたい年頃だから」「ドコニイルノ?」(PFF88入選)
※入替なし、再入場可

[場所] なかのZERO B2F視聴覚ホール
(中野駅南口下車徒歩8分)

[料金] 当日:800円
ネット予約:500円

イベントの紹介ページ
動画によるイベントのご案内
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2008年05月01日

公式サイト、リニューアル!

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先月から時間を見つけてやっていた公式サイトのリニューアルがやっとこさ完了。うちのサイトは無駄にページが多いので、デザインを変えるのだけでも結構手間がかかるのである。でも、以前よりかなりスマートに、かつ読みやすくなったと思うので、是非一度ご覧になってみて下さい(上はタイムスリップタクラマのトップページ画像。今どきGIFアニメで作るあたりがちょっと情けないのだが…)。
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2008年03月22日

「凍える鏡」スカパーでやります

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「凍える鏡」が、4月の頭にスカパー!シネメロンで放送されることになりました。日程等は以下のとおりです。私自身はCSに入ってないので観られないのですが…。

[放送日時]
4/4 (金) 21:00〜、23:00〜
4/5 (土) 23:00〜
4/6 (日) 13:00〜
4/7 (月) 10:30〜、17:35〜
4/8 (火) 10:30〜、17:35〜
4/9 (水) 10:30〜、17:35〜
4/10(木) 10:30〜、17:35〜

視聴環境が整っていらっしゃる方は、どうぞご覧下さい。
posted by taku at 13:19| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする