2014年05月12日

消えたジャンパー【前篇】

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この写真はイメージです。本文とは関係ありません

以下に記すのは一昨日(5/10)のお話。

前日の表彰式疲れもあったが、あるイベントを撮影するために高尾山方面へ(仕事ではなく趣味)。イベントは盛況で、映像もそれなりのものが撮れたとまあ満足。帰りは、分倍河原で京王線からそこそこ混んだJR南武線に乗り換え、着ていた黒いジャンパーは暑かったので網棚に乗せ、イヤホンを装着して、先程撮ったビデオ映像の再生を行う。「少し手ぶれが気になる箇所もあるが、まあ許容範囲だろう」などと思っているうち電車は登戸に着き、ここで小田急線に乗り換えるので、あわてて電車を降りる。降りる時もビデオは止めず、いわゆる「ながら歩き」でエスカレーターに乗る。そして改札に向かったところで、はたと気づく。
「パスモは?」
瞬時に思い出す。黒ジャンパーの内ポケットだ。で、その黒ジャンパーは? 電車の網棚だ。あわててホームの方を見下ろしたが、すでに電車は走り去っていた。

疲れている時に、強いて外出すると、だいたいこういうミスをしでかす。ジャンパーにはパスモだけでなく、手帳や携帯電話も入っている。免許証が入った財布はズボンのポケットだったので無事だが、携帯がない状態で自宅に帰るわけにはいかない。

大変げんなりして、改札口にいた駅員氏にことの次第を話す。今出た電車は約30分後に川崎駅に着くので、そこで捜索してもらうことになるが、「何両目に乗っていましたか」と尋ねられたので、「エスカレーターの近くでした」と答えると、「じゃあ2号車か3号車ですね」ということになり、その旨を川崎駅に電話してもらう。
まあカバンやリュックならいざ知らず、紳士ものの上着なら、置引きに遭う可能性も低いだろうと思い直し、私も次の電車で川崎に向かうことにする。駅員氏に、「でも、ないかも知れませんよ」と声をかけられるが、そういう可能性は考えたくなかった。

じれったい気持ちで南武線に揺られること約30分。もし、ジャンパーが見つからなかったらどうなるかシミュレーションしてみる。まず、携帯は不正使用の恐れがあるので至急回線停止の手続きをしなくてはならないが、問題はその中に入っている約200人分の電話番号やメルアドなどの個人情報だ。彼らに迷惑がかかるかも知れないし、第一、携帯番号もメルアドもバックアップはしっかり取っていない。どうやって連絡をつければいいのか。それ以外にも携帯には、あまり第三者に読まれたくないメールなどもいろいろ入っている…。考えているうちにどんどん不安が大きくなってきた。

30分が1時間にも2時間にも感じられる車内だったが、ようやく川崎駅に到着、南武線ホームの端にある落し物取扱所に向かう。
「あの、先程登戸駅から連絡してもらった者ですが…」
と、中をのぞきこむようにして、遺失物係の駅員氏に尋ねると、
「ああ、黒いジャンパーですよね。…2号車と3号車の網棚を見たんですが、なかったですねえ」
「え??」
頭が真っ白になった。では、電車が川崎に着くまでの間に誰かが持ち去ったということか? 大して高価とも新しいとも思えないあのジャンパーを、持ち去った人間がいるというのか? 日本の不景気はそこまで深刻なのか?

また長くなりそうなので、今回はここまで。【後篇】に続きます。
posted by taku at 18:38| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする